【第3回 国際ドローン展2017】レポートその1

【第3回 国際ドローン展2017】レポートその1

第3回国際ドローン展が千葉市の幕張メッセで19日、開幕し、「ドローン活用元年」にふさわしく産業用ドローンが目立つ展示が多かった。会場内で注目したドローンやソリューションを紹介する。


中山間地の農薬散布に自信の「丸山のスカイマスター」

 農薬散布用品、車両そしてドローンを制作、販売する株式会社丸山製作所(東京都千代田区)では、最大積載量5リットルのオリジナルドローン「スカイマスターMMC940AC」を主力製品として紹介していた。中山間地の国内の農地では小型で少量散布ができ、無人ヘリによる散布では行き届かなかった部分にも散布できることをアピールしていた。
 また今年中に発売予定の最大積載量9リットルの大型ドローン「スカイマスターMMC1500AC」や、参考出品の救命ドローンも展示されていた。今後を見据え開発中とのことだった。

参考出品として展示されていたジンバルにカメラ、拡声器、ライトを付け、脚部に救命救急バッグを取り付けた丸山の「Rescue Drone」

最大積載量9kgの大型農薬散布ドローンスカイマスターMMC1500AC

ドローンに装着する軽量小型だが強力なウィンチ

 岡谷鋼機株式会社(名古屋市)では、グローブライト株式会社が開発した、釣りの電動リールのノウハウを生かしドローンに装着できる軽量小型のウィンチを参考出品し紹介していた。展示ブースではプロドローン社製のドローンに小型ウィンチを取り付け、5kgのバッグを軽々と、高速に昇降させていた。想定している用途としては、建設現場の高所作業での工具等の上げ下げや、人が立ち入れない環境下での計測機器の昇降、遭難者への緊急物資の搬送など応用範囲は広い。
 釣りの過酷な現場で培われた技術だけに、防塵、防水に優れていて、ドローンから外して専用バッテリーを装着する事で単独でも使用できるなどメリットは多い。

プロドローンの機体に取り付けられた小型軽量ウィンチ

孫の手のようにかゆいところに手が届く、MIKAWAYA21の高齢者向けのIoTデバイス「MAGO(マゴ)ボタン」

 子供からシニアまで安心して暮らせる社会を目指し地域密着型ビジネスを展開するMIKAWAYA21は、離島や山間部で生活する買い物弱者に対しドローンを活用した宅配を推進している。2016年11月には、福岡県の能古島でドローン宅配の実証実験を実施し成功させた。この時に用意したのが、開発中のインターネットなどに接続できない高齢者向けのIoTデバイス「MAGO(マゴ)ボタン」で、今回も展示されていた。ボタン一つでドローンが宅配するという訳だ。
 MAGOボタンは、ボタンを1回押すことで音声による暮らしにかかわる情報を得ることができ、2回押すとコールセンターから連絡があり欲しいもの、してほしい事を依頼できるという、シニアの「ちょっと困った」を手伝ってくれるデバイスだ。
 福岡の実証実験のようにドローンだけでなく、今後も地域に根ざした企業との連携しながら、かゆいところに手が届く「孫の手」のようなサービスの展開を進めていくようだ。

MAGO(マゴ)ボタンと奥に実証実験で使用したドローンが展示されていた

この記事のライター

関連する投稿


【第3回国際ドローン展2017】レポートその2

【第3回国際ドローン展2017】レポートその2

第三回 国際ドローン展が4月19日〜21日、千葉市の幕張メッセで開催された。今回は「ドローン活用元年」にふさわしく、測量やインフラ点検に3次元計測など、産業用途に合わせたドローンとソリューションが一堂に介した。


【第3回国際ドローン展2017】那賀町オリジナルドローンが首都圏で初公開 可視、赤外線の2台のカメラ搭載!

【第3回国際ドローン展2017】那賀町オリジナルドローンが首都圏で初公開 可視、赤外線の2台のカメラ搭載!

 ドローンでの町おこしに取り組んでいる徳島県那賀町は、昨年11月に製作した「那賀町オリジナルドローン nk1612―96H」を幕張メッセ(千葉市)で開催されている「国際ドローン展」で公開した。首都圏で同機が披露されたのは今回が初めて。


【第3回 国際ドローン展2017】 産業用ドローンとソリューションが一堂に

【第3回 国際ドローン展2017】 産業用ドローンとソリューションが一堂に

第三回 国際ドローン展が4月19日、千葉市の幕張メッセで開催された。今年は、ドローンを活用した測量やインフラ点検に3次元計測など、産業用途に合わせたドローンとソリューションが一堂に介した。21日まで。


最新の投稿


現場レポート 通りすがりの来訪者も「楽しい」と歓声! ドローン女子の「ぼくらのそら」大盛況! 

現場レポート 通りすがりの来訪者も「楽しい」と歓声! ドローン女子の「ぼくらのそら」大盛況! 

 女子力をドローンの普及に活かす取り組みを精力的に推進している女性チーム「ドローン女子」が、初の自主企画イベントを、東京・新木場のフェス会場で開催したのでお邪魔しました。ドローン目当てではなかった来場者も大勢訪れる盛況ぶりで、初心者がドローンと触れる機会を提供しているドローン女子の活動の価値を再確認しました。


JパワーとNICTが、無人航空機(ドローン)用 無線伝送システムの共同研究を開始

JパワーとNICTが、無人航空機(ドローン)用 無線伝送システムの共同研究を開始

電源開発株式会社(取締役社長:渡部肇史、以下「Jパワー」)と国立研究開発法人情報通信研究機構(理事長: 徳田英幸、以下「NICT」)は、「ドローンを活用した電力設備点検のための無線伝送システムの共同研究」を進めることとなり、このたび契約を締結した。


ドローンを飛ばそう!アプリを作ろう!無料体験授業  8/23開催

ドローンを飛ばそう!アプリを作ろう!無料体験授業  8/23開催

プログラミングスクール コプリ(PCN大阪)が「ドローンを飛ばそう!アプリを作ろう!Swift Playgroundsコース/Swiftコース無料体験授業」を開催。


日本初の水中ドローン専業メーカー、空間知能化研究所が総額1.9億円の資金調達を実施

日本初の水中ドローン専業メーカー、空間知能化研究所が総額1.9億円の資金調達を実施

水中を探査するロボット(水中ドローン)の開発・製造を行う、 株式会社 空間知能化研究所(本社:茨城県つくば市、 代表取締役:伊藤 昌平、 以下「空間知能化研究所」)は、 総額1.9億円の資金調達を実施したと発表した。


米マイクロソフトが上昇気流を捉えるAIグライダーを開発中

米マイクロソフトが上昇気流を捉えるAIグライダーを開発中

米マイクロソフトは、8月16日に同社の研究部門が開発しているAIを搭載したグライダーの実験映像を公開した。このAIグライダーは、温度センサーで大気温を計測し、鳥のように上昇気流を捉えて飛行する。