海底を探る潜水ドローン「PowerRay 」が日本に初上陸

海底を探る潜水ドローン「PowerRay 」が日本に初上陸

消費者向けのロボッティクス製品やサービスをグローバルに展開するPowerVisionGroup(本社:中国北京市、創業者&CEO Wally Zheng)は、水中ドローンのPowerRayを5月16日から予約開始すると記者発表した。


釣りの楽しみを広げ仮想の潜水体験も楽しめる水中ドローン

潜水ドローンの PowerRay

 2009年に創業し、米シリコンバレーでの研究開発を起点に中国、米国、カナダ、オーストラリア、ドイツ、フィンランドに製造と販売のグローバル拠点を構築したPowervision社。同社は、空中と水中ドローンに特化し、消費者向けのロボッティクス製品とサービスを展開している。今回、日本で発表されたPowerRayは、4k UHDカメラを備えた水中ドローン。1080Pのリアルタイム動画と、12メガ画素の静止画、5fpsの連写が可能で、32GBか64GBのストレージに動画などを保存できる。また、ZEISS製のVR ONE PlusというVRゴーグルで、水中の様子を仮想体験できる。さらに、脱着可能なPowerSeekerという水中魚群探知機(フィッシュファインダー)によって、水中の魚影もスマートフォンのアプリで確認できる。釣り好きのために、リモートで仕掛けを水中にドロップする機能も備える。水中での性能は、ケーブルの長さによって移動できる距離が変わり、速度は3~4ノット(時速約7km)で、水深30mまで潜航できる。本体は、465×270×126mm。重量は3.8kgで、高速モードで1時間、低速モードで4時間の動作が可能になる。

日本では3種類の販売モデルを提供

左、CEOのZheng(ウォーリー・ヅェン)氏
右、販売担当取締役のSage Raterman(セージ ラターマン)氏

 発表会には、 CEO Wally Zheng(ウォーリー・ヅェン)氏と販売担当取締役のSage Raterman(セージ ラターマン)氏が来日し、製品のコンセプトや販売価格について紹介した。PowerRayは、3種類の販売モデルが用意され、EXPLORER(エクスプローラー)という基本モデルは、168,000円(税別)となる。この基本モデルには、50メートルの水中ケーブルと32GBの動画保存に充電器と標準ボックスがセットになっている。この基本モデルにPowerSeekerという水中魚群音波探知機と釣り餌を投下するオプションがついたセットが、ANGLER(アングラー)となる。価格は、208,000円(税別)。そして最上位のWIZARD(ウィザード)モデルでは、70メートルの水中ケーブルと64GBの動画保存に、専用スーツケースとVRグラスも含まれる。
 発表会のあと、会場の外に用意されたプールで実際にPowerRayを操作できた。コントローラーはモード2の仕様になっていて、右のスティックで水中ドローンの前進と後退に左右移動を指示できる。左のスティックでは、潜水と浮上に左右回転を操作できる。速度は、HMLの3段階に設定が可能で、L(低速)モードにすれば初心者でも容易に操縦できる。
 CEOのZheng(ウォーリー・ヅェン)氏は、「PowerRayは、水中に視界を提供することで、人類の新たな可能性を切り開きます」と話す。また、販売担当取締役のSage Raterman(セージ ラターマン)氏は、日本での展開について「本日(5月16日)から、Webサイトでの予約を開始します。出荷は、6月の中旬を予定しています」と説明した。

https://store.jp.powervision.me/

専用スーツケースを紹介する販売担当取締役のSage Raterman(セージ ラターマン)氏

4k UHDカメラを備えた水中ドローンのPowerRay

脱着可能なPowerSeekerというフィッシュファインダー

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