CLUEがガーナでドローンを活用して金の違法採掘撲滅へ

CLUEがガーナでドローンを活用して金の違法採掘撲滅へ

ドローンのソフトウェア開発企業の株式会社CLUEは、同社がドローンを活用して西アフリカのガーナの金の違法採掘の撲滅をガーナ政府と連携して進めると15日発表した。


ガーナでは金の違法採掘から発生する自然破壊と水銀での公害が大きな社会問題となっており、これをCLUEではドローンを使って解決していく。

 金相場は2001年に1オンス、250USドルだった金の価格は10年で1オンス1,600USドルまでに高騰し、西アフリカのガーナでは、こうした国際状況を背景に金の違法採掘が加速している。
 問題は違法採掘が行われることにより、森林伐採等環境破壊がおこるだけでなく、金の精錬を目的に違法に使用されている「水銀」汚染によって地域住民への健康被害が発生していることだ。水銀は容易に入手可能で金精錬によく使われる毒性金属で、摂取すると中枢神経や脳に損傷を受け、場合によっては死に至ると言われている。
 金と結びつきやすい性質を持つ水銀を使用したアマルガム法という方法で、現地の違法採掘者は金を抽出しており、使用された水銀はそのまま川や湖に不法投棄されている。これが公害の原因となっている。

 日本でかつて問題となった水俣病の原因は、長期間にわたって排出され続けた工業廃水中のメチル水銀で、被害者は数万人に及び、うち約2000人が死亡した。これと同じ状態がいまアフリカのガーナでも起こっているということだ。
 この問題に対しガーナでは、「 STOP GALAMSEY運動」が盛んに行われている。GALAMSEYとは現地の言葉で「違法採掘の意味」。

 ガーナ政府では2017年に違法採掘に向けた方針を発表、違法採掘を国家における重大な社会問題と位置づけた。今回CLUEでは資源庁や現地の国会議員(chairman of natural resource committee)と連携し、この金の違法採掘の問題をドローンを活用した方法で解決していくという。

 ドローン活用の有効な方法は、アフリカの広大な森の奥地にある金の違法採掘現場を発見できること。採掘現場や違法採掘者が住居とするキャンプを直接発見することができれば取り締まりが可能となる。
 しかし険しく広大なため。警察が歩いて探すのは困難。ヘリコプターなど航空機の場合は高度が高すぎて発見が難しく、費用が高くて継続して利用することが難しいという障壁がある。
 一方ドローンであれば、比較的簡単に上空からの写真撮影が可能。更にその写真に位置情報が付いているため違法採掘現場も容易に特定することができる。燃料も必要なくバッテリーで飛行が可能で、低価格で確実に違法採掘を見つけられるというメリットがある。

この記事のライター

関連するキーワード


CLUE ガーナ 西アフリカ

関連する投稿


ドローン企業のCLUEが「産業用ドローン次世代自動運転システムの研究開発」を推進 NEDOが採択

ドローン企業のCLUEが「産業用ドローン次世代自動運転システムの研究開発」を推進 NEDOが採択

株式会社CLUEは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)が公募した事業「IoT推進のための横断技術開発プロジェクト」において、研究開発テーマ「産業用ドローン次世代自動運転システムの研究開発」として採択された。


CLUEが日本企業初、ガーナ政府とドローンによる道路点検実施で協定締結

CLUEが日本企業初、ガーナ政府とドローンによる道路点検実施で協定締結

ドローンのソフトウェア開発企業の株式会社CLUE(以下CLUE)は、2017年5月、西アフリカのガーナ政府機関Ghana Highways Authority(以下GHA)と協力協定(MOU)を締結したことをお知らせいたします。


CLUEが西アフリカのガーナで日本企業初の政府公認飛行許可証を取得

CLUEが西アフリカのガーナで日本企業初の政府公認飛行許可証を取得

ドローン関連クラウドサービスやハードウェアの開発を行っている株式会社CLUE(本社:東京都台東区 代表取締役CEO: 阿部 亮介)が西アフリカのガーナでの政府公認飛行許可証を5月1日に取得したと発表した。同社は今後ガーナに進出し、日本のドローン技術を活用してガーナの社会課題を解決に尽力する。


株式会社CLUEがカスタマイズ教習トレーニングサービスを提供

株式会社CLUEがカスタマイズ教習トレーニングサービスを提供

ドローンを活用した土木測量や点検サービスを手がける株式会社CLUEは、国内のドローン産業の育成を目的に、カスタマイズ教習トレーニングサービスの提供を開始した。基礎講習や産業別の高度な内容の教習トレーニングをカスタマイズできるほか、 少人数制やマンツーマンレッスン、 機材購入支援、 フォローアップトレーニングを提供する。


株式会社CLUEが会員制クローズドコミュニティー「ドローンビジネスサロン」を開設

株式会社CLUEが会員制クローズドコミュニティー「ドローンビジネスサロン」を開設

株式会社CLUEが会員制クローズドコミュニティー「ドローンビジネスサロン」を開設し、海外の良質なドローンビジネス情報や最新の活用事例、市場動向、最新技術の情報を提供。


最新の投稿


現場レポート 通りすがりの来訪者も「楽しい」と歓声! ドローン女子の「ぼくらのそら」大盛況! 

現場レポート 通りすがりの来訪者も「楽しい」と歓声! ドローン女子の「ぼくらのそら」大盛況! 

 女子力をドローンの普及に活かす取り組みを精力的に推進している女性チーム「ドローン女子」が、初の自主企画イベントを、東京・新木場のフェス会場で開催したのでお邪魔しました。ドローン目当てではなかった来場者も大勢訪れる盛況ぶりで、初心者がドローンと触れる機会を提供しているドローン女子の活動の価値を再確認しました。


JパワーとNICTが、無人航空機(ドローン)用 無線伝送システムの共同研究を開始

JパワーとNICTが、無人航空機(ドローン)用 無線伝送システムの共同研究を開始

電源開発株式会社(取締役社長:渡部肇史、以下「Jパワー」)と国立研究開発法人情報通信研究機構(理事長: 徳田英幸、以下「NICT」)は、「ドローンを活用した電力設備点検のための無線伝送システムの共同研究」を進めることとなり、このたび契約を締結した。


ドローンを飛ばそう!アプリを作ろう!無料体験授業  8/23開催

ドローンを飛ばそう!アプリを作ろう!無料体験授業  8/23開催

プログラミングスクール コプリ(PCN大阪)が「ドローンを飛ばそう!アプリを作ろう!Swift Playgroundsコース/Swiftコース無料体験授業」を開催。


日本初の水中ドローン専業メーカー、空間知能化研究所が総額1.9億円の資金調達を実施

日本初の水中ドローン専業メーカー、空間知能化研究所が総額1.9億円の資金調達を実施

水中を探査するロボット(水中ドローン)の開発・製造を行う、 株式会社 空間知能化研究所(本社:茨城県つくば市、 代表取締役:伊藤 昌平、 以下「空間知能化研究所」)は、 総額1.9億円の資金調達を実施したと発表した。


米マイクロソフトが上昇気流を捉えるAIグライダーを開発中

米マイクロソフトが上昇気流を捉えるAIグライダーを開発中

米マイクロソフトは、8月16日に同社の研究部門が開発しているAIを搭載したグライダーの実験映像を公開した。このAIグライダーは、温度センサーで大気温を計測し、鳥のように上昇気流を捉えて飛行する。