水中ドローンのPowerRayが熱海で日本初の潜水

水中ドローンのPowerRayが熱海で日本初の潜水

消費者向けのロボッティクス製品やサービスをグローバルに展開するPowerVisionGroup(本社:中国北京市、創業者&CEO Wally Zheng)は、熱海で水中ドローンPowerRayの体験会を6月28日に開催した。


販売代理店や釣具店などが参加した体験会

PowerRayを手にするTony Zhang(トニー・チャン)氏

 水中ドローンPowerRayの体験会には、報道関係者だけではなく、国内でドローンの販売を手がける代理店や釣具店などが参加した。当日は、あいにくの空模様だったが、アジアパシフィック統括するゼネラルマネージャーのTony Zhang(トニー・チャン)氏はPowerRayの特長について説明して、熱海港の桟橋で簡単なデモンストレーションを行った。参加者も実際にコントローラーを手にして、PowerRayを潜水させ水中の様子をスマートフォンの画面で確認したり、VRグラスを使って仮想体験を楽しんだ。続いて、参加者はチャーターされた釣り船に乗り、海岸から数キロメートルの沖合いでPowerRayを潜水させた。桟橋の浅瀬とは違い、自由に移動できる海中でPowerRayは高速に移動したり、海底のサンゴの様子などを映し出して見せる。PowerRayの基本的な操作は、飛行用ドローンのモード2と同じ規格になっている。右側のスティックで前後と左右の移動を、左側のスティックで潜水と浮上に回転の操作ができる。実際に操縦してみると、数分もあれば簡単な潜水や移動は習得できると感じた。ただ、飛行用ドローンでは主に左スティックを奥に倒して「浮上」させる操作を最初に行うが、水中ドローンのPowerRayでは、最初に左スティックを手前に倒して「潜水」させるため、不思議な感覚だった。空と違って潜水してしまうと、機体がどこにあるのか探すのが困難になるが、慣れてくればモニタ映像を見ながら自由に海中を移動できるようになる。もしも見失ってしまっても、本体を浮上させればケーブルを辿って本体を確実に発見できる。墜落などの心配がないので、初心者でも安心して楽しめる水中ドローンだ。

PowerRay本体とベースステーションにケーブルとVRゴーグル

桟橋で操作するマーケティングマネージャーのChris Song(クリス・ソー)氏

VRグラスで熱海の海底を仮想潜水

沖合いでPowerRayの潜水を体験

 PowerRayの基本的な仕組みは、本体とケーブルで接続されたベースステーションを介して、コントローラーで水中の本体を操作する。ベースステーションには、WiFiでスマートフォンやタブレットでアクセスして、PowerRayのカメラの映像をモニタリングしたり、魚群探知機のデータ確認できる。Vision+というアプリをiPhoneやAndroid端末にインストールすると、カメラの映像をリアルタイムでモニタできる。またPowerRayの最上位モデルには、スマートフォンをセットして楽しめるVRグラスが付属している。このVRグラスにアプリをインストールしたスマートフォンをセットすると、まるで海底を潜水しているような仮想体験ができる。PowerRayは30mまで潜航できる性能を備えているが、あまり深くまで潜ると本体のライトだけでは海中の様子を映し出せなくなる。反対に、天気が良くて水の透明度も高ければ、かなりの深度まで潜航しても仮想潜水を楽しめる。また、スマートフォンでモニタできる映像は、1920x1080のフルHD解像度までだが、本体に搭載されているメモリには、4K動画を記録できる。体験会でも、海底のサンゴや小魚などが泳ぐ様子がカメラに記録された。

PowerRayの水中カメラからの映像を頼りに操縦するTony Zhang(トニー・チャン)氏

体験会で得られた意見は来年の新モデルに反映させていく

ルアーを海中に沈める株式会社ヤマリアの石田哲也氏

 体験会に参加した釣具を開発している株式会社ヤマリアの石田哲也氏は、自社製のルアーを船上からキャストして、水中でPowerRayのカメラで映し出せるかどうかを確かめていた。石田氏は「水中撮影に使うとなると、4時間のバッテリーでも少し足りない」と話しつつも「東京に戻ったら、すぐにPowerRayを注文します」と話していた。また関西圏を中心に釣具店を展開しているアサヒレジャー株式会社の伊藤通氏は「前方だけではなく、水面下もモニタできるカメラがあると、もっと便利に使えそう」と感想を述べた。この意見に対して、マーケティングマネージャーのChris Song(クリス・ソー)氏は「カメラやGPSの搭載なども含めて、体験会やユーザーからの意見を聞いて、来年の秋ごろを予定している次期モデルに反映させたい」と話す。
 欧米ではマリンスポーツを楽しむ人たちを中心に、数十万台の受注を処理しているというPowerRayだが、シンガポールの海洋大学では珊瑚の検査などに利用されている。日本でも、研究機関からPowerRayによる海洋や湖水の調査に関する相談が寄せられ、ホビーだけではなく産業や研究分野での導入も進んでいるという。欧米でのバックオーダーの関係から、当初は6月に計画されていた日本向けの出荷は、7月の中旬以降から開始される予定。

VRグラスを装着して操作するChris Song(クリス・ソー)氏

ソナーの画像をスマートフォンでモニタできる

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