測量用ソフトと精密農業ソフトの連携
Pix4Dは、ドローンによる空撮データを2Dや3Dモデルに加工するソフトウェア。測量や資源探査に鉱物管理など、空撮データからさまざまなデータを加工し解析するツールとして、産業用ドローンのソリューションとして広く利用されている。同ソフトは、先ごろ測量ソリューションのSite Scanのエンジンとしての提供も開始した。クラウドベースのPix4Dは、既存のクラウドサービスとの連携によって、処理する画像データを強化したり、データ容量を増大させるなどの性能を提供する。
そのPix4Dが、新たに連携を発表したMicaSense社は、RedEdgeというマルチスペクトルカメラで有名なベンチャー企業。RedEdgeは、青、緑、赤、レッドエッジ、近赤外線の5波長のデータをドローンに搭載して記録できる。MicaSenseでは、このRedEdgeでキャプチャしたデータを精密農業に活用するために「ATLAS」というクラウドサービスを提供してきた。今回の両社の発表は、この「ATLAS」とPix4Dの連携。ローカルPCでの画像データ処理エンジンとしてPix4Dを活用する。具体的には、2017年8月8日から、Pix4Dのメニューの中に、「Upload to Atlas」という機能が追加される。MicaSenseのCEOのGabriel Torres氏は「お客様はAtlasを分析およびコラボレーションのプラットフォームとして評価しています。また、データをローカルで処理することも重要だと指摘しています。そこでPix4Dのデータ処理能力とMicaSense Atlasの解析機能を組み合わせることにより、我々はこれらのニーズを最適に満たすソリューションを提供します」と話す。そしてPix4Dの農業ソリューションマネージャーのJorge Fernandez氏は「Pix4Dは、放射計測でも位置座標においても、常に正確な結果を提供します。Pix4Dで処理したデータをMicaSense Atlasユーザーに提供できるようになり、とても嬉しく思っています」と連携の意義を語る。
MicaSenseでは、7月27日からPix4DagとPix4Dmapper Proの年間ライセンスと永久ライセンスの配布を開始する。年間ライセンスは$1,499(約17万円)、永久ライセンスは$3,490(約39万円)。