クボタが農業用ドローン参入 低コスト、省力化…ヤンマーなどライバルに対抗

クボタが農業用ドローン参入 低コスト、省力化…ヤンマーなどライバルに対抗


 農機大手のクボタは29日、空中から農薬を散布する小型無人機「ドローン」の販売を始めると発表した。来年夏ごろに国内の農家をターゲットに発売。農機メーカーの強みを生かして販路を拡大し、平成31年をめどに年間1千台を売る目標だ。大手メーカーの参入によって、日本の農業にドローンが普及する可能性が出てきた。

 試作したドローンは、約1万平方メートルの農地への農薬散布をわずか10分ほどで行う。手作業で行えば半日もかかる労働時間が、大幅短縮できる。

 大規模農家では、農薬を産業用の無人ヘリコプターを使って撒くところもあるが、費用が1千万円程度かかる。発売するドローンは、無人ヘリのコストの5分の1にあたる200万円程度に価格を抑える方針だ。

 無人ヘリに比べて騒音が少ないうえ、精密な散布ができ、農薬の周辺へのまき散らしを減らせるとしている。また衛星利用測位システム(GPS)を搭載し、飛行履歴のデータを蓄積できるため、効率的な農薬散布が可能という。

 クボタが企画やデザインを担当し、防除機メーカーの丸山製作所(東京都千代田区)、産業用ドローンのプロドローン(名古屋市)が設計・組み立てを手がける。まずは来年に50台を限定販売。農家の意見を取り入れて改良を重ね、31年には販売台数年間1千台、売上高20億円を目指す。

農薬を散布する、クボタの農業用ドローンの試作機=長野県大町市

 農業でのドローン参入では、ヤンマー(大阪市)がコニカミノルタなどと共同で、水田での実証実験を行っている。ドローンに取り付けたカメラで上空から稲を撮影。画像を解析して、生育状態を把握するシステムを開発中だ。農機大手がそろって本格的にドローンを扱うようになれば、農業にロボット技術が一気に浸透しそうだ。

情報提供元:産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/160829/wst1608290088-n1.html

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