燃料電池で約2時間の飛行を可能にしたJupiter-H2ドローンが登場

燃料電池で約2時間の飛行を可能にしたJupiter-H2ドローンが登場

米国カリフォルニア州サンタモニカにあるFlightWave Aerospace Systems(フライトウェーブ・エアロスペース・システムズ)社は、9月6日に水素エネルギーで2時間の飛行を可能にするJupiter-H2(ジュピター・エイチツー)ドローンを発表した。


英国Intelligent Energy社の水素燃料電池を利用

FlightWave Aerospace Systems社が予約を開始した水素燃料電池で飛ぶJupiter-H2ドローン

 Jupiter-H2は、英国に拠点を置くIntelligent Energy(インテリジェント・エナジー)社が開発した水素燃料電池を搭載したドローン。機体は、プロペラガードも含めた幅が70cmとコンパクトで、8つのクロスフローファンブレードにより、1,250グラムのペイロードを備え、3リットルの水素タンクで約2時間の連続飛行を実現する。FlightWave 社のCMO Edmund Cronin(エドモンド・クロニン)氏は、「Jupiter-H2はドローン市場を革新する機体だと考えています。非常に大きくても通路の狭い倉庫などの屋内や屋外のスペースで、長時間の飛行と安定した操縦性を必要とする用途に適しています」と話す。
 Intelligent Energy社の水素燃料電池は、Jupiter-H2をバッテリ駆動のドローンよりも高性能にしている。通常のドローンは、最大でも約30分の飛行時間が限界。それに対して、Jupiter-H2は水素エネルギーにより飛行耐久性をほぼ4倍にしている。そして、水素燃料電池はハイブリッド型のような発電のメカニズムが不要なので、クリーンかつ静かで、わずかな水蒸気しか放出しないゼロエミッションを実現する。Cronin氏は「Intelligent Energy社は、水素燃料電池の軽量化をさらに推進している。同社との提携は、Jupiter-H2開発の重要な要素になる」と付け加える。また、Intelligent Energy US社のシニア・バイスプレジデントのジュリアン・ヒューズ氏は、「試作からわずか12ヶ月で、商用ドローンの潜在的な可能性を最大限に引き出すための革新的なソリューションを作成するという我々のビジョンと情熱をFlightWave社と共有できることを嬉しく思います」と語った。

Intelligent Energy社が試作した水素燃料電池ドローン

 Jupiter-H2は、ユニバーサル・マウント・システムを備え、ほぼすべてのセンサーやカメラに対応する。電力も水素燃料電池から供給できる。FlightWave社のサイトでは、すでに$1,000(約11万円)の手付金による予約がはじまっていて、早期割引価格は$12,500(約140万円)になる。

FlightWave社
FlightWave Aerospace Systems Inc.は、無人航空機システムを設計、製造するカリフォルニアに本拠を置く航空会社。
https://flightwave.aero

Intelligent Energy 社
Intelligent Energy は、UAS、自動車および固定電源市場向けのクリーン・エネルギー・ソリューションを提供する会社。主要な業界パートナーと協力して燃料電池スタック技術を製品に組み込み、その能力を拡張するソリューションを開発している。米国、日本、インド、中国、フランスに現地法人があり、英国からグローバルに事業を展開している。ロンドン証券取引所に上場している(LSE:IEH.L)。
www.intelligent-energy.com

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