農薬散布用ドローン「AGRAS MG-1」の運用実績と来年に向けた機能拡張を発表

農薬散布用ドローン「AGRAS MG-1」の運用実績と来年に向けた機能拡張を発表

DJI JAPAN株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:呉韜)は、農薬散布用ドローン「DJI AGRAS(アグラス) MG-1」の半年間における運用実績と、来年に向けた製品機能を拡張する計画を10月3日、発表した。


新たな拡張機能の「障害物回避レーダー」備えたDJI AGRAS(アグラス) MG-1(左)と粒剤散布装置。

全国の70%以上をカバーする教習施設と整備事業所を開設

記者発表の冒頭、あいさつするDJI代表取締役の呉韜氏。

 2017年3月から日本での発売を開始した「DJI AGRAS(アグラス) MG-1」は、農薬散布の時期を終了した10月時点で、報道関係者を集めて運用実績と来年に向けた施策や機能の拡張について説明した。冒頭で挨拶に立った代表取締役の呉韜氏は「DJI AGRAS(アグラス) MG-1」が日本の農業の効率化に貢献すると説明し、具体的な営業施策を推進している営業ドローン推進部の岡田善樹氏を紹介した。岡田氏は「DJI AGRAS(アグラス) MG-1」の基本的な性能などを説明した後、発売から約半年を経過した運用実績を報告した。まず、2017年8月末の時点で、「DJI AGRAS(アグラス) MG-1」を飛行させるための教育施設や整備事業所の開設エリアが、日本全国で約7割を超える数に達した。その数は、指定教習施設で39ヶ所に、認定整備事業所で40ヶ所に及ぶ。その教習内容は、すでに空中散布の経験がある技能者には3日間の講習が、初心者には5日間の学科と実技の教習が行われるという。この教習を受けた教官やオペレーターの数は、2017年9月15日の時点で、教官197名、オペレーター437名に達している。今後は年末までを目標に、教官を300名、オペレーターを600名に増員する計画。ちなみに、エリア別のオペレーター数は以下のようになる。

北海道 75名
東北、関東、中部 181名
近畿、中国、四国 123名
九州 58名

 「DJI AGRAS(アグラス) MG-1」は半年の運用で全国の圃場へ約2,500ヘクタールの散布を実施し、水稲を中心に、麦、大豆、玉ねぎ、山芋、さとうきびなどの品目に対応した。約2,500ヘクタールにおよぶ運用実績の中で「DJI AGRAS(アグラス) MG-1」に発生した障害は、ヒューマンエラーに起因する3件のみだったという。そのうち2件は木の枝への衝突で、残る1件は鳥との衝突だった。

記者の質問を受ける営業ドローン推進部の岡田善樹氏。

来年は「粒剤散布装置」と「障害物回避レーダー」を追加

 一連の運用実績が報告された後、岡田氏は来年に向けて「DJI AGRAS(アグラス) MG-1」に装備できる拡張機能を紹介した。まず、電線や枝などの障害物を回避するために「障害物回避レーダー」を販売する。予定価格は86,400円(税込)で、170Hzの測定周波数を利用し、15~30mの障害物検知と水平50°垂直10°の視野角を備える。装置は機体のランディングスキッド(脚)に取り付けて利用し、障害物を検知すると薬剤の散布を中断し移動も停止してホバリング状態になる。
 また「粒剤散布装置」は90,000円(税込)の予定価格で、除草剤や肥料に種子などの粒剤散布に対応する。岡田氏によれば、「粒剤散布装置」の脱着は約30分ほどで完了し、液体散布と組み合わせて用途や品目に合わせた散布が可能になるという。「粒剤散布装置」は農林水産航空協会の性能認定を取得後に提供を開始する予定。

障害物回避レーダーを装着しているDJI AGRAS(アグラス) MG-1。

粒剤散布装置は液剤タンクと容易に交換できるという。

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