【橋梁・トンネル技術展】川ノ上和文レポート!進化を加速する深圳速度に日本は追いつけるか

【橋梁・トンネル技術展】川ノ上和文レポート!進化を加速する深圳速度に日本は追いつけるか

中国・深圳を拠点に、ドローンビジネスを展開する株式会社エクサイジングジャパン(深圳)の川ノ上和文CEOが「橋梁トンネル技術展」のPwCブースに登場し、来場者に最新の深センとドローンの情報を公開した。


三部構成の充実したステージで深圳の「今」を深く理解

ドローンタイムズの村山繁副編集長とドローンインストラクターの土方愛玲奈さんの“公開取材”に答えるエクサイジングジャパン(深圳)の川ノ上和文CEO(右)=11月29日、千葉・幕張メッセのPwCブース

村山副編集長の公開取材という形でスタートしたPwCのステージには、ドローンジョプラス代表のササモモさん(佐々木桃子さん)がファシリテーターを務め、ドローンのインストラクターでもある土方愛玲奈さんが進行を補佐した。
 第一部では、「快進撃!まさにリアルシムシティ、深圳開発の実態NOW!」というテーマで、経済特区に指定されてから37年の深圳の進化の様子が紹介された。川ノ上氏は過去と現在の写真を比べて、急速に整備されるインフラの規模や、深圳を取り巻く「珠江デルタ経済圏」、さらに香港とマカオを結ぶ近く完成予定の全長55kmに及ぶ世界最長となる海上橋「香港・珠海・マカオ大橋」によって、さらに成長すると話す。その進化の速度は、「深圳速度」と呼ばれ行政が啓蒙する深圳10大思想の一つである「時は金なり、効率は命」に支えられていると指摘した。
 第二部では、深圳で急成長する企業が紹介され、DJIのような大手ドローン企業だけではなく、スマートフォンで有名なHUAWEIや電気自動車のBYDにインターネットサービス大手のTENCENTなど「急成長:ドローン、決済、教育まで。深圳の注目企業の躍動NOW!」が伝えられた。深センに暮らし仕事をする魅力は「住んでいると、新しいモノやコトに触れられ、構想段階であってもそれらが現実にできそうな気になる。未来の生活を身近に感じられる」と川ノ上氏は話す。
 最後の第三部では「超期待!日本の〝新たな〟協業モデル〟の可能性NOW!」と題して、「日本に付け入るスキはあるのか?」と疑問を問いかける村山副編集長に川ノ上氏が答えた。深圳でのビジネスを検討している日本の人に対して、川ノ上氏は別の深圳10大思想である「来たらあなたは、深圳人。」を示し、どんな人でも受け止める懐の広さがメリットだと説明する。深圳でビジネスをする人たちには、世界との距離感はなく、建設中の世界最大の国際展示会場オープンをきっかけに、今後さらに多くの企業や人が深圳に集まっていくだろう、と述べた。
 そんな深圳に対して、日本の公的機関であるJETRO(日本貿易振興機構)が11月16日から21日まで深圳で開催されていたハイテクフェアに合わせて実施した「JETRO InnovationProgram(JIP)深セン・プログラム」に触れ、日本から深圳に進出したい企業を現地アクセラレーター(創業・ビジネスサポート機関)と協働で支援する日本・深圳モデルの事例として紹介した。また、深圳の産業構造にも課題があると指摘する学者の意見を参考に、深圳が次の成長を目指すのに不足している「製造サービス業と技術コンサルティング業の推進」の分野において協業の可能性もあるという。そのほかにもJETRO産業研究員へのヒアリングを元に「危機管理や人材育成、さらに自社資源の見直しによる事業再開発、そしてグローバル展開などの支援で、日本企業の蓄積してきたノウハウや東南アジアのパートナーシップが深圳の企業に提供できる価値になる」と川ノ上氏は提案した。
 最後に、深圳でビジネスを立ち上げたい日本企業に向けては、現地のテクノロジーや新興企業の動向や変化の早い環境に対して、「未来への期待感や好奇心を掛け合わせていくことが、深圳を活用するための方程式だ」と川ノ上氏は締めくくった。

会場を和やかに盛り上げたファシリテーターの佐々木桃子さん。

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