【橋梁・トンネル技術展】首都高速の保守点検や災害時調査で活躍できるドローン技術は?

【橋梁・トンネル技術展】首都高速の保守点検や災害時調査で活躍できるドローン技術は?

PwCコンサルティング合同会社(東京)が主催するビジネスコンテスト「ドローン・ソリューション・マッチング」の決勝チーム4組が、首都高速道路株式会社、PwCコンサルティング、ドローンタイムズの審査員を前に、4分間のプレゼンテーションを披露した。


長距離の自律飛行と点検の課題をクリアできるソリューションを求めて

首都高速のテーマにはブイキューブロボティクスのドローンボックスが選ばれた。

 コンテストの本選に臨んだのは次の4組。

●テラドローン株式会社
 https://www.terra-drone.net
●計画工学研究所
 www.cubicroot.com
●株式会社ブイキューブロボティクス
 https://www.vc-robotics.com/
●金沢大学
 http://www.kanazawa-u.ac.jp

 首都高速から与えられた課題は「保守点検や災害時調査でのドローン技術の利用を検証」するために「自律航行、レーザーセンシング測定技術、非GPS環境下での位置情報取得技術」の募集だった。
 この課題に対して、テラドローンは測量で培ってきたドローン飛行の圧倒的な現場力を訴え、先ごろKDDIと行った実証実験でLTEネットワークを使った「世界一の自動航行」を可能にした運航管理システムで、首都高速の課題を解決できると提案した。
 続いて、計画工学研究所が打音検査とAIを組み合わせた点検ソリューションと、地上を走るローバーを活用して、有線給電や交代制でドローンを長時間飛行させるといったアイディアを披露した。
 そして、ブイキューブロボティクスはドローンの保管から飛行、そして充電までをすべて全自動で運用できるドローンボックスを提案した。ドローンボックスを高速道路のサービスエリアなどに配備すれば、日常の点検や災害時の状況確認なども、遠隔地から操作でき、親会社のブイキューブが持つ映像伝送技術を活用することで、的確な状況の把握も可能になるという。
 最後に金沢大学は、1億画素のPHAZE ONEを活用した点検ソリューションを導入すれば、20メートルの距離から撮影したコンクリートでも、0.1mmまでのクラックを発見できると説明し、実際のコンクリート診断士による検証結果まで報告した。金沢大学と協力してドローンとカメラを提供したスカイリンクは、今日から使えるソリューションの提案が重要だったと説明し、長距離飛行に関しては共同研究中のハイブリッド電源が実現すれば、ペイロード28kgで1時間の飛行も可能になると提案した。

 4組のプレゼンテーションを聞き終えた審査員たちは、数分間の協議の末に「本当は全部のソリューションが一緒になるといいくらい」と首都高速道路株式会社保全・交通部長の土橋浩氏部長が感想を述べたうえで、最終的にはブイキューブロボティクスのドローンボックスを選んだ。
 ブイキューブロボティクスは「今回の提案は、ドローンボックスのソリューションとして、まさに我々が目指していたところです。選んでいただいて光栄です。今後も引き続き実験と検証を繰り返して、ソリューションの提案を継続していきます」と語った。

プレゼンターに鋭い質問をする首都高速の土橋浩部長。

首都高速のセッションのオープニングもPwCコンサルティング合同会社の寺本勝俊さんのジャンプから始まった。

この記事のライター

関連する投稿


テラドローン、ドローン専用自律航行管理ソフト「TERRA UTM」の提供開始

テラドローン、ドローン専用自律航行管理ソフト「TERRA UTM」の提供開始

テラドローン株式会社(東京都渋谷区)は、ドローン自律航行管理ソフト“TERRA UTM” の一般向けアプリの販売を、 8月20日、 開始した。


テラドローン、ドローンを用いた交通量計測システムを開発

テラドローン、ドローンを用いた交通量計測システムを開発

テラドローン株式会社(東京都渋谷区)は、 ドローン用いた交通量計測ソフトウェアを開発致し、 汎用ドローンによる空中でビデオ撮影することで、交通量計測を低コストかつ自動的に実現した。


東急不動産とテラドローンがドローンでAEDを一般住宅の庭先に搬送

東急不動産とテラドローンがドローンでAEDを一般住宅の庭先に搬送

東急不動産ホールディングス株式会社(東京都港区)は、東急不動産R&Dセンターとテラドローン、日本AED財団などが協力し、ゴルフ場に面した一般住宅の庭にドローンによるAED搬送実験を実施した。


テラドローン、「ドローンハイウェイ構想」実用化に向け無人航空機運行管理システム(UTM)の新機能を開発

テラドローン、「ドローンハイウェイ構想」実用化に向け無人航空機運行管理システム(UTM)の新機能を開発

送電設備に取り付けた気象観測想定データを利用した世界初となる、ドローン自動飛行制御を実施。


Terra Mapper デスクトップ版、 i-Construction における点群処理ソフトウェアに認定

Terra Mapper デスクトップ版、 i-Construction における点群処理ソフトウェアに認定

テラドローン株式会社が、開発・販売するドローン測量画像処理・解析ソフトウェア「Terra Mapper デスクトップ版」が、i-Construction型 出来形管理対応ソフトウェアとして写真測量ソフトウェアだけでなく、点群処理ソフトウェアとしても認定された。


最新の投稿


スマホケースと一体化した空飛ぶセルフィーカメラ「SELFLY」 12月発売予定

スマホケースと一体化した空飛ぶセルフィーカメラ「SELFLY」 12月発売予定

株式会社Gloture (東京都港区)は、SELFLY camera, LLC (ボストン・アメリカ) の高性能スマホケース型ドローンカメラ「Selfly Camera」を今年12月ごろ販売開始する。


Swift020 VTOLドローンが石川県の林業と協力してフライトに成功

Swift020 VTOLドローンが石川県の林業と協力してフライトに成功

2018年8月13日、カリフォルニア州サンクレメンテ。Swift020 UASは、石川県農林研究センター、地方森林協同組合、主要林業界の指導者と協力して、2018年7月23-25日に石川県内の密集した森林地帯でフライトに成功したと発表した


テラドローン、ドローン専用自律航行管理ソフト「TERRA UTM」の提供開始

テラドローン、ドローン専用自律航行管理ソフト「TERRA UTM」の提供開始

テラドローン株式会社(東京都渋谷区)は、ドローン自律航行管理ソフト“TERRA UTM” の一般向けアプリの販売を、 8月20日、 開始した。


ドローン×AIによる交通量調査サービス「ドローントラフィックモニター」提供開始

ドローン×AIによる交通量調査サービス「ドローントラフィックモニター」提供開始

 データセクション株式会社(東京都渋谷区)は、ドローンによって撮影された車や人の動画像をAI技術で分析し、自動で交通量を計測するサービス「ドローントラフィックモニター」の提供を開始した。


住友商事がドローンなど先端技術を使った水稲生産用先端農業システムのパッケージを提案

住友商事がドローンなど先端技術を使った水稲生産用先端農業システムのパッケージを提案

住友商事株式会社(東京都中央区)は、農業分野における社会課題の解決と国内農業の国際的競争力の向上を目的に、ドローンなど先端技術を使った『水稲生産用先端農業システムのパッケージ型提案』を本格的に開始すると発表した。