米アマゾンが空中分解するドローンの特許を取得

米アマゾンが空中分解するドローンの特許を取得

米国時間2017年11月28日。米アマゾンは、UAVの断片化の指示に関する米国特許(9,828,097)を取得した。飛行中のドローンが自己の危険を察知して機体の部品を切り離す制御システムの特許になる。


フライトコントローラーの付加価値となるフラグメンテーションコントローラー特許

飛行中に断片化された部品を落下させるイメージ

 米アマゾンが取得した特許は、ドローンのフライトコントローラーに新たな制御システムを付加するアイディア。従来の飛行制御に加えて、フラグメンテーションコントローラーと呼ばれる新しい制御システムの組込みを特許にした。フラグメンテーションコントローラーは、飛行経路の気象条件や地形分析などの情報をリアルタイムで解析して、もしも飛行中にドローンに対して深刻なトラブルが発生したときに、あらかじめ設定された機体のフラグメンテーション(断片化)ロジックに従って、対象となる部品の一部や配送品、あるいは機体の不時着などを自動制御する。同社はこれまでにも、ドローンの飛行に関する各種の特許を取得してきたが、今回のフラグメンテーションコントローラーは、ドローンの制御中枢に位置する重要な技術。同コントローラーは、機体の制御データだけではなく、気象や地形など飛行に関連する多様な環境データを収集し分析し、分解を判断する頭脳にあたる機能を担う。安全な飛行のために、SLAMによる環境認識とAIによる判断を組み合わせた制御システムは、各社から提唱されているが、フラグメンテーションコントローラーは、物流を想定したドローンにとって、荷物の安全性を担保する重要な技術となる。仮に、このフラグメンテーションコントローラーの有用性が検証され実用化に至り、将来的に各国のドローン空輸を審査する機関の「機体認可」における選定条件の1つになれば、同コントローラーのアイディア特許は、大きな利益につながる可能性もある。ドローンの飛行だけではなく、空輸に取り組む米アマゾンならではの発想といえる。

フラグメンテーションコントローラーの構成イメージ

この記事のライター

最新の投稿


【InterBee 2018】撮影機材としての性能と用途を広げるドローン

【InterBee 2018】撮影機材としての性能と用途を広げるドローン

2018年11月14日から16日までの3日間。幕張メッセで最新の映像・放送・通信・音響・照明・メディアビジネスの展示会 「Inter BEE 2018(インタービー2018)/[第54回] 2018年国際放送機器展」が開催された。


DJI JAPAN、Mavic 2 Enterprise実機説明会開催 ドローン活用のメリットを講演

DJI JAPAN、Mavic 2 Enterprise実機説明会開催 ドローン活用のメリットを講演

DJIは、Air Works 2018で高機能産業用ドローン「Mavic 2 Enterprise」を発表、日本国内でもすでに販売が開始された。DJI JAPANでは、11月15日、実機を使った製品説明会を開催した。防災科学技術研究所の内山庄一郎氏と日本ドローン無線協会の酒井淳一郎氏がドローン活用と導入について講演。


プログラミング教育用ドローン「Tello EDU」 AppleとDJIで販売開始

プログラミング教育用ドローン「Tello EDU」 AppleとDJIで販売開始

Telloミニドローンを製造するRyze Techは、プログラミング教育用ドローン「Tello EDU」を発表した。


茂原市とブルーイノベーション、最新ドローン技術の展示会開催、地元企業にビジネスマッチングの機会提供

茂原市とブルーイノベーション、最新ドローン技術の展示会開催、地元企業にビジネスマッチングの機会提供

千葉県茂原市(市長:田中 豊彦)とブルーイノベーション株式会社(東京都文京区、社長:熊田貴之)は、県内外の先端企業9社が最新ドローン技術を展示する「もばらドローン EXPO 2018」を、11月16日、茂原市市民体育館で開催し、茂原市内および近隣の企業と のビジネスマッチングの場を提供した。


KDDIが富士山でドローン山岳救助支援システムの実証実験に成功

KDDIが富士山でドローン山岳救助支援システムの実証実験に成功

2018年11月15日。KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 髙橋 誠、以下 KDDI) は、富士登山の遭難者救助を目的とし、 ドローン山岳救助支援システム の実証実験に成功したと発表した。