【CP+】プロ写真家がDJIブースでドローン空撮の魅力を語る

【CP+】プロ写真家がDJIブースでドローン空撮の魅力を語る

パシフィコ横浜で3月1日〜4日まで開催されたCP+ 2018のDJI JAPANブースで、プロ写真家の内山香織氏が、DJIのドローンで撮影した作品の魅力や体験談を語った。


MAVIC PROとPHANTOM 4 PROを使い分けて作品を撮影する

自然をテーマに数多くの作品を撮り続けるプロ写真家 内山香織氏

 子供のころに「鳥の背中に乗って空を飛べたら楽しいだろうな」と考えていた内山氏は、空撮の感動を写すために2台のドローンを所有し使い分けている。1台はMAVIC PRO。ペットボトル一本分ほどの軽さとコンパクトさが魅力で、カメラバックに一緒に入れて撮りたいときにすぐに使える機動力を評価している。ロケハンのような撮影ポイントを探すときに、重宝しているという。もう1台はPHANTOM 4 PRO。内山氏は「自分のイメージをカメラの機能を使って表現できる」点が魅力だと話す。手元の送信機の画面を見ながら、シャッタースピードや露出をコントロールできる点と、バッテリー容量が多いので、「構図をじっくりと選びたいときに便利」だと説明する。そして「大きく表示したときや印刷したときに、気持ちいいと感じる画質」だと評する。その具体的な例として、自身の撮影した風景写真を紹介し「ニュアンスのあるグラデーションなども豊かな色彩で表現できる」と紹介した。作品としての撮影では、PHANTOM 4 PROを持ち歩くことが多くなり「画質と安全性能と持ち運びやすさのバランスがとれている」と魅力を語る。
 また2台のドローンを使い分けるメリットとして、機体の色にも注目しているという。自然の風景を撮影することが多い内山氏は、樹木などが生い茂った背景では、白い機体のPHANTOM 4 PROの視認性を活用し、白い雲が多い空を飛ばすときにはグレーのMAVIC PROを使う。さらにPAHTOM 4 PRO PLUSの視認性の高いモニターや、MAVIC PROのコントローラに取り付けられる専用のMONITOR HOODなど、写真家ならではの撮影時のこだわりも紹介する。

ドローンで撮影した風景写真を紹介する内山氏

飛行操作と撮影を分けて操作するテクニック

空撮のドローン操作のコツを伝授する内山氏

 内山氏が実際にドローンを使って撮影するときには、「飛行操作と撮影というひとつひとつの操作を分けて考えています」という。つまり、ドローンはあくまでのカメラの三脚の延長にあると考えて、右スティックでの前後左右の移動と、左スティックの上下だけを使う。機体を回転させてしまうと、自分とドローンの操作感覚がズレてしまうので、最小限のコントロールだけで目的の位置に移動させ、そこでアングルを決めたら絞りやシャッタースピードを決めて、思い通りの一枚を撮影する。「初めて操作したときに、思い切りレバーを倒して急上昇させてしまったことがあります。いまは、1mmずつ動かすくらいの気持ちで、レバーを操作しています。空にグリッドをイメージして、ちょっとずつでもいいから、目的の位置にドローンをもっていく操縦を心がけています」と話し丁寧な操作が重要だという。また寒い土地で撮影した経験が多い内山氏は、最初にホバリングさせてから指先がかじかんでいないか、感覚を確かめてからゆっくり操作するようにしている。
 内山氏なりの使い方を紹介した後は、自然と人との関わりをひとつの風景として撮影できるドローン空撮の魅力を作品で伝えた。

言葉にならない感動を空撮するための気配り

ドローンを操作する様子を紹介した一枚

 屋久島での空撮体験を紹介した内山氏は「深呼吸をして言葉にならない感動を味わえる」絶景ポイントでドローンを飛ばすときには、「邪魔にならないように、人がいるときには、とにかく待ちます」という気配りの大切さにも触れる。もしも、飛ばしているときに他の人と遭遇したら「挨拶をしたり、何をしているか説明します」と内山氏は話す。実際に屋久島の太鼓岩というポイントで空撮したときには、人がいない早朝にPHANTOM 4 PROを飛ばしたという。その他に、冬の白馬や海岸線など国内の空撮作品を紹介した後に、海外での体験談にも触れた。海外でドローンを飛ばすためには「その国の公式情報を事前にチェック」して、準備をしっかり整えておく必要性を体験談として話した。また便利なスマートフォンやタブレット用のアプリも紹介し、米国で実際の飛行申請でアプリを活用したエピソードも語った。さらに保険の重要さや「撮影に熱くなってドローンを追い込み過ぎずに、ここまでと諦める」勇気の大切さも訴えた。
 最後に内山氏は「自分なりの心で世界を見る可能性があり、ワクワクする気持ちを感じています。地球のダイナミックさを感じるスケールの大きさは、空撮ならではです。不思議なことに、ドローンで空撮していると、空を一緒に飛んでいるような気持ちになります。ドローンを多くの人が使えるようになって、それぞれの人の自由な発想や想像力で、見たことのない風景を見てワクワクするきっかけになればいいです」とステージを締めくくった。
 講演後に、これから欲しい機種があるか尋ねたところ「INSPIREを使いたいです。それから、防塵防水のMAVIC PROがあったら嬉しいですね」と内山氏は話してくれた。

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