AIRBUS(エアバス)が航空機の検査用ドローンを発表

AIRBUS(エアバス)が航空機の検査用ドローンを発表

4月10日から米国のフロリダ州オーランドで開催されているMRO AMERICASで、AIRBUS社(本社:フランス)は航空機の検査用ドローンを発表した。(田中亘)


2018年後半の実用を目指して非破壊検査子会社と提携

機体は4本アームに8枚プロペラのマルチコプター

 航空宇宙産業の展示会MRO Americas 2018で、エアバスは航空機のダウンタイムを大幅に短縮し検査レポートの品質を向上させるために、飛行機を格納しているハンガー内で使用する高度検査ドローンによる革新的なメンテナンスツールを実演した。エアバスの広範な航空機の知識と最高クラスのドローン技術を組み合わせた検査用ドローンは、一体型の視覚カメラを搭載し4本アームに8枚プロペラで飛行する。レーザーベースの障害物検知センサーを備え、フライトプランナー用ソフトウェアに、エアバスの航空機検査ソフトウェア分析ツールを用意する。エアバスのドローン航空機検査システムは、航空機胴体の上部を検査するために最適化され、非破壊検査を専門とするAirbusの子会社Testiaと協力して開発された。

MRO Americas 2018でのデモフライトの様子

 検査用ドローンは、オートパイロットによって定義された検査パスに従って、オンボードカメラで必要なすべてのイメージをキャプチャする。高品質の画像は、ソフトウェアシステムを使用して詳細な分析を行うためにPCのデータベースに転送される。オペレータは、航空機のデジタルモックアップと比較することにより、航空機の表面上の視覚的損傷の測定が可能になる。また、ソフトウェアによって検査レポートが自動的に生成される。ドローンは、メンテナンス用のハンガーの内部で使用するように設計されているため、障害を検出し必要に応じて検査を停止できるレーザーベースのセンサーを装備している。レーザーベースの障害物検知により、遠隔操縦を必要とせずに自動的に飛行できる。
 ドローンを活用した新しい検査システムにより、オペレーターとMROプロバイダーは検査時間を短縮して、航空機の早期リリースを可能にし、レポートの全体的な品質を向上させ、損傷のローカライゼーション、再現性とトレーサビリティを向上させる。従来の目視検査では、地面や航空機の上部の伸縮式プラットフォームを使用して、1日がかりで行われている。それに対して、新しい検査プロセスはドローンによる30分の画像キャプチャを含んでもわずか3時間で、オペレータの安全性も向上する。
 新システムは、EASA(European Aviation Safety Agency:欧州航空安全機関)が新しい検査プロセスを承認した後、2018年の第4四半期に業界で利用可能になる。MRO組織にも提供される。エアバスはメンテナンス活動のデジタル化と自動化を通じて、飛行機の増加に伴う航空会社のメンテナンスニーズの増加に対応していく計画。

非破壊検査を専門とするAirbusの子会社Testiaと協力して開発された検査システムも提供

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