【国際ドローン展】進化を続ける日本のドローン産業が一堂に介する

【国際ドローン展】進化を続ける日本のドローン産業が一堂に介する

4月18日から幕張メッセで開催された国際ドローン展には、ドローン産業に携わる国内メーカーが、数多くの製品やソリューションを展示していた。(田中亘)


ハイブリッドドローンから倉庫やトンネル点検用ドローンまで

石川エナジーリサーチのハイブリッドドローン(渡辺照明撮影)

 石川エナジーリサーチは、今年末の発売を予定しているハイブリッドドローンを展示していた。同社の機体は、350ccの無振動エンジンを搭載し、超軽量マグネシウムボディーに、1,000時間の耐久テストを行った新開発の国産モーターを採用している。アームは折り畳み式で可搬性に優れ、最大ペイロードは18kgで、60分以上の長時間飛行を可能にする。

12枚のプロペラを備えたACSLの流量観測用ドローン(田中亘撮影)

 ACSLは、ヘキサコプターのPF1をベースに、ローターを上下に2つ搭載した12プロペラのPF1 DOUBLEを展示していた。業界初となる流量観測専用ドローンとして、4連装の浮子を搭載し、水位と連動したフライトプランで自律飛行して指定した場所に投下する。飛行時間は約10分で、オプションにより浮子の代わりに救命具の投下などにも利用できる。また、下水道などの点検ドローンのAir Sliderも展示していた。さらに、倉庫内やトンネルなどの点検を目的に、小型化に取り組んでいる試作モデルを紹介していた。

下水道などの点検に活躍するACSLの水上ドローンAir Slider(渡辺照明撮影)

小型化されたACSLの屋内飛行用ドローンの試作品PF-1 MINI(渡辺照明撮影)

レーザー測量からSLAMまでLiDARの需要が広がる

 PENTAX測量機をてがけるTIアサヒ株式会社は、UAV写真測量システムとレーザー測量システムを展示していた。写真測量システムでは、DJIのMatrice 600にPENTAX製のカメラを搭載し、i-constructionのニーズに対応する。レーザー測量システムでは、レーザースキャナと一眼レフカメラをセットにしたボックスで、地上から150mの高度から300mの幅で計測できる。測量機器メーカーとして、多くの測量企業と取引のある同社には、ドローン測量の問い合わせも増えているという。特にi-constructionが追い風ととなり、ドローン測量のニーズは今後も増える見込みだ。

TIアサヒ株式会社のレーザースキャナと一眼レフカメラをセットにしたボックス

 また、株式会社みるくるは、ドローンの完全自律飛行を目指すレーザー計測システムのHovermapを紹介していた。開発元では、製品化に向けた準備を進めていて、年内にもレーザーSLAMによるGPSに頼らない完全な自律飛行の提供が計画されている。すでに、国内からも多くの事業者から問い合わせや引き合いがあり、橋梁下やトンネルなどの点検において、レーザーSLAMによる自律飛行が期待されている。

株式会社みるくるはドローンの完全自律飛行を目指すレーザー計測システムのHovermapを紹介

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