【国際ドローン展】ミツイワがドローンとAIを使った漁業密漁監視、抑止ソリューション

【国際ドローン展】ミツイワがドローンとAIを使った漁業密漁監視、抑止ソリューション

 情報機器販売やシステムソリューションを手掛けるミツイワ株式会社(東京)は、株式会社セベックのドローン、NTTコムウェアのAIを活用した、漁業密漁の抑止ソリューションを開発し、千葉・幕張メッセで開催中(4月18~20日)の「国際ドローン展」で、JUAVACブースで紹介している。


巧妙化する密漁にドローンとNTTコムのAI「Deeptector」で対策 モニターには船影がくっきり 

 JUAVAC(一般社団法人日本UAV利用促進協議会)ブースで人垣が感心したのは、モニターに映し出された海上をただよう無数の船を空撮したモノクロ動画。夜間に撮影したというのに、船影がくっきりと映し出されていた。
 説明していたのはNTTコムウェア株式会社ネットワーククラウド事業本部サービスプロバイダ部CLS-BU担当部長、佐々木秀紀さん。おだやかで分かりやすい語り口が聴衆を惹き付けていた。
 モニターにうつしだされていたモノクロ動画は、株式会社セベックの清國将義さんが、この1年間、漁協の強力を柄ながら撮りためた画像の一部だ。
 日本の漁業者は、漁の時間、場所などを厳密に定めているが、日本の近海のウニ、アワビ、ナマコなどの資源は海外では高値で売れるため、海外を中止に密猟者が後をたたない。監視をかいくぐるため、夜間に活動をしたり、陸地からカゲに隠れる場所に船を停泊させたりして監視の目を逃れるなど、密猟の手口は巧妙化、悪質化が進み、漁業関係者はその対策に余念がない。
 対策は体力的、経済的にも負担がかかるうえ、見つけても現場を押さえることが難かしかったり、攻撃をしかけられる恐れもあるなどの課題もある。

ミツイワの密漁監視抑止ソリューションについて説明するセベックの清國将義さん

ドローンとAIを使った漁業密漁監視抑止ソリューションに人垣ができた

システムとして特許出願中 目指すのは抑止

 そこでミツイワはセベックと協力し、密漁監視のソリューション構築を進めてきた。密漁が行われそうな夜間に、密漁が行われそうな、たとえば漁業禁止区域にドローンを飛ばし、状況を確認してみると、まず、陸上からは見にくい場所でも、ドローンなら現場でに接近することは難しくない。そして、該当する海域はたいがい暗闇なため、肉眼であれば船影はなかなか見えないが、状況に適したカメラを搭載すれば、鮮明な画像を得られることが確認できた。
 さらに、カメラがとらえた確認を、それが船であるか、そうでないかを判定できる仕組みも、NTTコムウェアの画像認識AI、「Deeptector」を採用することで可能になった。デモ画像では、船とはしけの違いを認識し、船には90%台後半の確度で船であることを知らせる表示が出る。また、海面には姿を見せていないダイバーの存在も、AIなら判別できることがわかった。これならリアルタイムで管理者が把握することもできるし、取締機関に通報することもできる。
 ミツイワは、ドローン撮影→AI解析→管理者への通取ならびに取締機関への通報を一連の流れをシステム化。現在、パッケージ全体での特許を申請中だ。
 機械学習のAIでは、期待される効果を得るためには、事前にできるだけ大量のサンプルを仕込むことが重要であるとされ、セベックの清國さんはこれまで、多くの漁業関係者の協力をえるなどして、1年間かけて地道な作業を続けてきた。清國さんは、ドローンとAIを使った密漁監視抑止について、「漁業関係者の経済的、体力的、精神的負担をどうにか軽減できないか、ということをずっと考えてきましたし、今も考えています。これで密漁撲滅につながればいいと考えておりますが、発見して捕まえることよりも目指しているのは、密猟者がいなくなることで、抑止として働けばうれしいと思っています」という。今後も検証を続け、密漁撲滅に邁進する考えだ。

ドローンとNTTコムウェアのAI「Deeptecor」を活用した漁業密漁監視抑止サービス。一連のシステムで特許出願中だ

ミツイワ株式会社:http://www.mitsuiwa.co.jp/

株式会社セベック:http://www.sebec.co.jp/index.html

エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(NTTコムウェア):http://www.nttcom.co.jp/

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