【国際ドローン展】マルチスペクトル撮影に対応する4眼高速カメラ

【国際ドローン展】マルチスペクトル撮影に対応する4眼高速カメラ

株式会社ザクティ(本社:大阪府、代表者:西山隆男)は、国際ドローン展の日本ドローンコンソーシアムの展示コーナーで、マルチスペクトル撮影に対応する4眼高速カメラを紹介していた。(田中亘)


20年に及ぶデジタルカメラの開発実績を備えたザクティ

マルチスペクトル撮影に対応するザクティの4眼高速連写カメラ

 三洋電機のデジタルカメラ事業部が分社化して誕生したザクティは、日本で20年に及ぶデジタルカメラの開発実績を備えた企業。ACSLのドローンに測量用として採用された4眼高速連写カメラにより、ドローン用のデジタルカメラとしても注目されている。今回の展示では、その4眼高速連写カメラに光学バンドパスフィルタを装着して、マルチスペクトル撮影に対応するモデルを展示していた。
 4眼高速連写カメラは、それぞれのレンズの焦点距離が28mm(35mm換算)で、F2.8-11の多段アイリス絞りに対応し、メカニカルシャッターによる高速連写を行う。もともと、ペイロードの低い固定翼ドローンに搭載する目的で300gの単眼カメラとして開発されたものが、ACSLなどの依頼により4個で連写するカメラとして発展してきた。4つのカメラを正確に連写させる技術は、三洋電機の時代から培われたきた高い開発力にある。個々のカメラの解像度は20メガピクセルで、5472x3648ドットになる。4つのカメラは、連写として使うだけではなく、2つをステレオカメラとして、残りの2個を静止画と動画に振り分けるなど、プログラムにより自由な組み合わせが可能になる。
 そして、今回の展示では光学バンドパスフィルタを装着して、マルチスペクトル撮影に対応するモデルも紹介していた。すでに、大学の研究機関などと協力して、さまざまな種類のフィルタを組み合わせて、植生指数(NDVI)などの分析に取り組んでいる。農業用のマルチスペクトル撮影カメラはすでに存在するが、研究者によれば採用されているフィルタが固定的なのでに、植物に合わせたマルチバンド画像を任意に取得できない、という欠点がある。それに対して、光学フィルタを自由に組み合わせて利用できるザクティの製品は研究に最適だという。また、利用しているカメラの性能も高いため、既存のマルチスペクトルカメラと比べて、より高精細で明るいマルチバンド画像を撮影できる。

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