米国AT&Tが全天候型ドローンCOWの最新機を公開

米国AT&Tが全天候型ドローンCOWの最新機を公開

ワシントン州レドモンド、通信事業者のAT&T(米国)は、全天候型ドローンCOW(Cell on Wings)の最新モデルを公開した。新型COWは、大雨や暴風に猛暑や雪でも飛行できる高度な耐久性を備え、LTEアンテナによる中継基地局として機能する。


極端な気象条件で堅牢な飛行を実現

新型COWはマルチコプター型ドローンで8枚のプロペラで飛行する

 AT&TのNetwork Disaster Recovery(NDR:ネットワーク障害復旧)チームは、新型の全天候フライングCOW(Cell on Wings:通信機能を備えたドローン)を5月末にニュージャージー州ベッドミンスターで最初の試験飛行を実施した。同社では、以前からLTEアンテナを備えて有線給電による長時間の飛行を可能にしたCOWを開発し、2017年9月にはハリケーンの被害を受けたプエルトリコで、一時的な通信の回復を成功させている。
https://www.dronetimes.jp/articles/2167

暴風雨から氷点下に猛暑まで極限の環境でも飛行を目指す全天候型ドローン

 初代のCOWは、ヘリコプター型の機体だったが、新型COWは8つのプロペラを装備したマルチコプター型になる。先端が二股に分かれた4本のアームの先に8つのプロペラを装備して、高いペイロードを実現している。新型COWは、「The Extreme-Weather Drone」と呼ばれ、過酷な気象条件での飛行を前提に開発された。公開された情報によれば、機体は熱帯低気圧による暴風雨に耐え、氷点下から猛暑でも飛行を可能にする。また、複数のセンサーを備え、森林火災の上空でも煙や樹木などの障害物を検知して飛行する能力も備える。さらに、熱センサーによる火災などの状況を把握して、地上の消防隊員に情報を伝えられる。熱センサーは、火災の発見だけではなく、倒壊した建物に閉じ込められている人々や、森林や山岳での遭難者の発見などにも活用できる。AT&Tでは、ハリケーンの季節に備えて新型COWドローンの配備を計画している。

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