湘南の空をドローンがフライト 「湘南UAVデモンストレーション」初公開機をお披露目

湘南の空をドローンがフライト 「湘南UAVデモンストレーション」初公開機をお披露目

 江ノ島を背景に、湘南の海の上をドローンが飛んだ!国内で初のお目見えとなる機体を含むドローン飛行イベント「湘南UAVデモンストレーション」が25日、神奈川県藤沢市の県立湘南海岸公園で行われた。イスラエル、ノルウェーなどのメーカーの、特徴ある機体が青空に機影を浮かべた。


ふわりと浮かぶ固定翼機も、80分飛べるイスラエル機も

 デモンストレーションは、ドローンが空を飛ぶ様子を間近で見ることによって、ドローンへの理解を深め、活用を広げることが目的。この趣旨に賛同した企業などが実行委員会を結成して開催した。会場は江ノ島をのぞむ海岸で、よく晴れた空のもと、約150人の招待者、関係者が詰めかけた。また、居合わせたサーファーも様子を見守った。

多くの関係者が見守る中、安定したフライトをするフジ・インバック社の固定翼機。湘南の空を様々なドローンが飛行した=6月25日、神奈川県藤沢市の県立湘南海岸公園(渡辺照明撮影)

梅雨とは思えない快晴の下行われた「湘南UAVデモンストレーション」。

 イベントの呼び物は、国内では珍しい機体のお披露目。株式会社トラジェクトリー(東京)は、イスラエルのエアロセンティネル社製の「G2」をお披露目した。4つのローターを備えたクアッドコプター型で、滞空時間が80分と一般に馴染みのある機体と比べ、はるかに長いのが最大の特徴だ。災害現場での要救助者や、逃走した被疑者の捜索などの用途が想定されている。
 この日のフライトでは海風をものともしない安定したフライトをみせ、30分ほどほぼ同じ高さでホバリングをした。音がほぼ聞こえない静かなフライトが関係者を驚かせたが、これは、軍用に開発された経緯から、敵軍に撃ち落とされるリスクを想定して、飛行音を小さくした工夫が施された事情があるという。
 小関賢次代表は「サーチ・アンド・レスキューが目的。40倍ズームも搭載していて、要救助者を発見した場合、カメラから要救助者までの位置を特定できる」などと用途の広さを説明した。同社は日本や、アジアの一部で販売代理活動を展開する方針だ。

江ノ島をバックに飛行するイスラエルのエアロセンティネル社製の「G2」。

 日本サーキット株式会社は、海水浴客がおぼれている様子を再現し、水難救助での活用法を披露した。
 また、Drone Future Aviation株式会社は、ノルウェーを拠点とするGRIFF Aviation社の「グリフ135」を披露。大きな機体が特徴で機体重量以外に、30キロの重量の荷物積める。欧州航空局が定めた欧州UAS製造安全規制にも適合しているという。デモフライトでもその潜在力の高さを示した。

日本サーキットは水難者に救難用の物資を投下するデモを披露した。

Drone Future Aviation社は、自重だけで100kgもあるノルウェーを拠点とするGRIFF Aviation社の「グリフ135」をフライトさせた。

 フジ・インバック株式会社は、固定翼2機のフライトを披露。うち1機はスマートなグライダーのスタイルで、発射台から勢いよく飛び出して軽快に飛行した。もう1機は、パラシュートと固定翼を組み合わせたセスナのようなスタイルの機体で、ふわっと浮き、上空を旋回した。この様子には「アニメに出てきそう」「かわいい」などの歓声があがった。
 事務局長をつとめた慶應義塾大学SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹副代表は、「のびのびと飛んでいる様子を見て、創造力を膨らませてほしい」と話した。今後、次回の開催も検討する方針だ。

カタパルトから射出されるフジ・インバック社の固定翼機。

射出されたあと安定した飛行をするフジ・インバック社の固定翼機。

湘南UAVデモンストレーションの最後に飛行したフジ・インバック社の固定翼機は、パラシュートを開いたままたった9メートルの滑走でフワリと離陸した。

パラシュートを開きながら飛ぶフジ・インバック社の固定翼機。

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