Amazonがドローンのハイジャック防止の特許を取得

Amazonがドローンのハイジャック防止の特許を取得

2018年6月26日。米国Amazonの申請したドローン関連の特許が承認された。Hostile takeover avoidance of unmanned vehicles(無人機の悪意ある乗っ取りの防止)という特許(10,007,265)は、ハートビートと呼ばれる信号を利用して、推進装置を制御する。


ハートビート信号で無人機の安全を確認する

 Amazonが承認された特許は、ドローンなどの無人機とコントローラーの間で認証するハートビート信号を用いる技術。ミッションモードと呼ばれる状態で、制御側とドローン間でハートビート信号を交信し、正しく確認されている間は、通常の飛行を行う。ハートビート信号は、電波だけではなく光通信なども想定している。また、信号は暗号化されハッキングなども予防する。ハートビート信号は定期的に送受信され、もしも停止した場合には、ドローン側がセーフティーモードへと切り替わり、あらかじめプログラムされた処理を行う。それは、警告音を鳴らしたり、付近の安全な場所に着陸するなどの退避行動になる。
 将来的に、ドローンによる配送などが一般的になれば、飛行中のドローンを電波的にハッキングして操作を横取りしたり、遠隔制御そのものをハイジャックするような犯罪も考えられる。そうした事態に備えるために、今回の特許ではドローンとコントローラー間でのみ認証できるハートビート信号を用意して、異常事態の早期検知を目指している。特許サイトの情報によれば、今回の特許がファイルされた日付が2016年8月17日となっているので、2年以上も前からAmazonは物流ドローンの安全な飛行に関する技術的な検討を行っていたと推測できる。最近では、自社製のドローンによる実証実験などの情報を発信していないAmazonだが、特許の動向を見る限りはドローン物流の可能性を模索しているように思われる。

ハートビート信号の認証ワークフロー図

米国特許サイト:
http://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO2&Sect2=HITOFF&p=1&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsearch-adv.htm&r=1&f=G&l=50&d=PTXT&S1=%22Hostile+takeover+avoidance%22&OS=

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