i-Construction推進展① 測量、点検シーンでの非GPS環境下にけるドローン活用事例が目白押し

i-Construction推進展① 測量、点検シーンでの非GPS環境下にけるドローン活用事例が目白押し

建設現場の生産性を向上し、国土交通省が推進する「i-Construction」の推進を支援することを目的に、7月18日~20日、東京ビッグサイトで「i-Construction推進展」が開催させた。ドローンを活用したソリューションは、当たり前となり、特に非GPS環境下で精度の高い運用に、来場者の関心が集まっていた。


 建設現場の生産性を向上し、国土交通省が推進する「i-Construction」の推進を支援することを目的に、7月18日~20日、東京ビッグサイトで「i-Construction推進展」が開催させた。ドローンを活用したソリューションは、当たり前となり、特に非GPS環境下で精度の高い運用に、来場者の関心が集まっていた。

トプコン 標定点不要の空中写真測量システムで作業効率向上

手前のトータルステーションがドローンのカメラに取り付けられた専用プリズムを自動追尾する。後ろがTSトラッキングUASに対応させたDJI社製ドローンのMATRICE 600 PRO for TS=7月19日、ビッグサイト

 株式会社トプコン(東京都板橋区)は、トータルステーションでドローンを自動追尾することで、 世界で初めて標定点 を不要とし、大幅な省力化を実現する空中写真測量システム「TSトラッキングUAS」を紹介。同時に同システムに対応した専用ドローン「MATRICE 600 PRO for TS」も展示された。MATRICE 600 PRO for TSは、先日、DJI JAPAN(東京都港区)から提供を開始すると発表があったばかりだ。  
 「TSトラッキングUAS」は、ドローンに搭載するカメラに専用のプリズムを取り付け、自動追尾型トータルステーションで連続測定するため、ドローンにRTK-GNSS搭載したものに較べて、正確にカメラ位置を直接計測できる。このシステムを利用することで標定点の設置・計測が不要となり、従来法に比べ6倍程度の作業効率の向上を図ることがでる画期的なもの。もともとエンルート社製のドローン「QC730-TS」が対応していたが、様々な機種にも対応させることができ、ユーザーの使いたいドローンに合わせられる。今回の展示会では、デンソーのオリジナルドローンにも対応していた。

MATRICE 600 PRO for TSのカメラに取り付けられた専用プリズム

エンルート社製のドローン「QC730-TS」

デンソー 新型6翼の可変ピッチ搭載オリジナルドローン発表

上部にカメラを配置した点検用のデンソーのドローン

 デンソーは、非GNSS 環境でも自動飛行できるなど、高性能の産業用ドローンのの技術開発を行い、測量や橋梁点検の実証実験を実施し、姿勢安定性・耐風性などの機体性能と、AIを活用した画像解析技術の向上に取り組んできた。現在開発中のドローンは、独自開発のフライトコントローラーにより、各翼を可変ピッチにより独立制御させることで定位性能を向上させ、風速10m/sの強風下や上昇気流の中でも安定した飛行を実現した。こうした安定した飛行と対象物への衝突回避センサーやトプコンの「TSトラッキングUAS」システムと組み合わせることで、1.5mまでの近接撮影が可能となり、橋梁などのインフラ点検では0.1mm以上のひび割れを検知できるという。加えて、AI、ディープラーニングを活用した損傷箇所の自動解析も行えるということで、高品質な写真撮影から損傷の自動解析まで一貫した点検サービスを提供している。
 同社は今年4月に測量機器販売の岩崎(札幌市)と資本業務提携し、ドローンを使った測量事業に参入する。

下部にカメラが配置された測量用のデンソーのドローン

NJS コンサルティング会社がACSLとドローン共同開発

非GPS環境の閉鎖空間で活躍が期待されるAir Slider(AS400)

 上水道・工業用水道・下水道などの調査・計画・設計・監理及び耐震診断やコンサルティング業務を行う株式会社NJS(東京都港区)は、上下水道管などの非GPS環境の狭小空間で点検、調査が可能なドローンを株式会社自律制御システム研究所(千葉県千葉市/ACSL)と共同開発している。同社ではドローンの自社開発は初めてという。
 小型のドローン「Air Slider(AS400)」は、ACSLの画像処理技術を使用した自己位置推定技術(Visual SLAM)により、人が入坑できない上下水管や円形管以外の閉鎖されGPS、GNSSデータが取得できない狭小空間で自動航行して調査や点検ができることで期待されている。用途に応じてカメラや計測用のセンサーなどの取り付けが可能となっている。バッテリーを含む重量は1.5kg、3分間程度飛行できる。現在はAS800も開発中だ。

開発中のAS800

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