ドローンジャパンが軽井沢でArduPilotの成果発表会を開催(1)

ドローンジャパンが軽井沢でArduPilotの成果発表会を開催(1)

7月21日。ドローンソフトウェアエンジニア養成塾を運営するドローンジャパン株式会社(東京都)は、軽井沢の「ペンションにいみ」と「馬越ゴルフ倶楽部」などで、オープンソースのフライトコントローラーArduPilotの成果発表会を開催した。


開塾から5期が経過し150名以上の修了生を輩出

発表会場となった軽井沢の「ペンションにいみ」で、左端がRandy Mackay 塾⻑、右端がドローンジャパンの勝俣喜一朗​代表取締役社長

 オープンソースのフライトコントローラーArduPilotによるイノベーションで、様々な社会課題の解決に貢献するドローン技術の創出を目的とするドローンソフトウェアエンジニア養成塾。同塾は、この夏で5期を経過し、150名(延べ200名)以上の修了生を輩出した。塾長を務めるランディ・マッケイ(Randy Machay)氏は、世界でも有名な ArduPilotの主導的な技術者。マッケイ氏が軽井沢を中心に活動していることから、今回の成果発表会も軽井沢の「ペンションにいみ」と「馬越ゴルフ倶楽部」などが会場になった。
 発表会は、「ペンションにいみ」でのプレゼンテーションと、「馬越ゴルフ倶楽部」の池を利用した水上デモに、農地を整備したフライト会場での飛行デモが行われた。まずプレゼンテーションでは、マッケイ氏を含めて9名の成果が発表された。

・ABポイント方式による半自動飛行・・・岩井理樹氏
・1枚のプロペラ、4つのフラップで飛ぶコプター・・・川村剛氏
・VTOL専用設計機の飛行・・・小宮光裕氏
・SLAM+Fake GPSによるドローン制御・・・中島幸一氏
・ArduPlaneによる固定翼機・・・松本威氏
・輸送用無人機の仕様検討について・・・三根清氏
・気象観測ドローン・・・矢野裕幸氏(欠席)
・オムニコプターのフレームを追加・・・山口達也氏
・Mapping Boat & Autonomous Powerboat・・・Randy Mackay氏

ABポイント方式による半自動飛行

 岩井理樹氏の開発した「ABポイント方式による半自動飛行」は、農薬散布用ドローンなどを想定し、手動飛行で設定したA地点とB地点の間をジグザグに横移動する半自動飛行制御。ドローンに位置情報を記憶する装置を取り付け、プロポからのスイッチ操作によりA地点とB地点を登録する。その後、自動飛行モードに切り替えると、設定した横移動幅に従って、ドローンがAB地点間を飛行する。農薬散布を想定して、デモ機にはレーザレンジファインダも搭載され、一定の高度を保つ機能も付加されている。

ABポイント方式による半自動飛行をプレゼンテーションする岩井理樹氏

 フライトデモでは、プロポのスイッチに反応して位置情報を記録する様子が、機体に取り付けられたLEDの色と点滅で確認された。また、自動飛行中にもプロポを操作すると、左右の方向を切り替えられる機能も紹介された。

プロポのスイッチでAB地点をセットする岩井氏

1枚のプロペラ、4つのフラップで飛ぶコプター

 川村剛氏による「1枚のプロペラ、4つのフラップで飛ぶコプター」は、ドラえもんのタケコプターを模したドローン。プロペラ1枚だけで離着陸と飛行を目指すもの。これまでに、お菓子の箱を使うなど何機かの試作機を制作してきた。今回は、半球の発泡スチロールに3Dプリンタで制作したフレームを組み合わせた試作機でフライトデモに挑んだ。

 前日のリハーサルで機体の一部が損傷した試作機は、川村氏が予測した通り、1枚のプロペラがフル回転を開始すると、少しだけ浮き上がった直後に大破した。この失敗を貴重な経験として、川村氏は次なる試作機の制作に挑むという。

デモフライト前に機体の説明をする川村氏

離陸直後に大破した機体

(つづく)

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