銚子マリン・レスキュー・チャレンジ2018 コンテストで海難救助の腕競う

銚子マリン・レスキュー・チャレンジ2018 コンテストで海難救助の腕競う

 ドローンの防災、減災活用への促進を図るため「銚子マリン・レスキュー・チャレンジ2018」が千葉・銚子で開催された。8月11日には、銚子マリーナ沖合で救難者に見立てたマネキンをドローンで発見できるかどうか、救命器具を適切に投下できるかどうかを競うコンテストが開催され、全国からの参加チームが正確性や時間を競った。


「DJI認定ストア新宿/Y.S.D.pro shop」、「東西ドローン」、「Team Ardupirot Japan」が表彰!

 銚子マリン・レスキュー・チャレンジ2018はドローンの災害活用の促進を目的に、実行委員会を組織して開催した。協賛には株式会社東総コンピューターシステム、有限会社銚子海洋研究所、大丸タクシー株式会社、大勝建設株式会社、株式会社山二電機、ヘネリーファーム、カタヤマ保険事務所、絶景の宿・犬吠埼ホテル、東海ルフト株式会社が名を連ねた。銚子市、銚子商工会議所、千葉科学大学、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)も後援した。コンテストとシンポジウムが開催され、期間中、関係者や関心のある市民が多く参加した。

 そのうちコンテストは8月11日、航行中の船から乗組員が転落したと想定して行われた。遭難者をいち早く発見する「発見」と、遭難者にとって最適場場所に救難器具を投下する「救難」の2部門があり、全国から6チームが参加した。「発見」部門に6チーム、「救難」部門に4チームがチャレンジした。

 コンテストでは銚子マリーナの海水浴場から2キロほど離れた沖合に、4点(A:35°42′29″N140°49′15″E、B:35°42′29″N140°48′35″E、C:35°41′55″N140°48′35″E、D:35°41′55″N140°49′15″E)で囲まれたエリアを捜索範囲として設定。主催者はここにマネキンを設置するが、その場所までは出場者に知らされていない。

 出場チームはドローンを使ってエリア内の遭難者の救済にチャレンジ。「発見」部門では、スタートから30分以内にマネキンを発見し、その写真と位置情報(測地系はWGS84)で、主催者のメールアドレスに送信する。「救難」部門では、やはり30分以内にマネキンから3メートル以上、8メートル以内の範囲に、レスキューセットを投下する。ただし1メートル以内に落としてはいけない、というルールも設けられた。

 またバッテリーの交換は可能。使う機体も競技者の判断に委ねられていて、競技中に機体を交換することもできる。ただし、同時に2飛以上を飛ばすことはでない。複数の機体を準備したチームは、1機が帰還したのちに、別な機体を飛ばすことができる。

 各チームとも入念な準備をして競技にのぞみ、発見部門では「DJI認定ストア新宿店/Y.D.S,pro shop」チームが優勝し、賞金10万円を獲得した。「救難」部門では、「東西ドローン」チームが50万円を獲得した。優勝は逃したものの、有望な技術、アイデアを披露したチームに贈られる審査員特別賞には、飛行から撮影、データ取得までの自動化に取り組んだ「Team Ardupirot Japan」が選ばれ、賞金5万円が贈られた。

 「救難」部門で優勝した「東西ドローン」の桐生俊輔氏(株式会社東北ドローン=仙台市=代表)は、表彰式で「震災のときにドローンが普及していれば、という思いから、レスキューの取り組みを始めた。今後、産業化をすすめたい」と語った。

銚子マリン・レスキュー・チャレンジ2018
https://cmrc.jp/

銚子マリンレスキューチャレンジのコンテストでは、沖合に設置したマネキンを船から転落した乗組員にみたて、発見までの時間や、救難道具の投下技術をチームごとに競った

発見、救難に取り組む出場チーム

事務局では厳密な審査が行われた

競技中も円滑な進行のため事務局の打ち合わせが続いた

「発見」部門で優勝したDJI認定スクール新宿/Y.D.S.pro shop」チーム

「救難」部門で優勝した「東西ドローン」チーム

審査員特別賞を獲得した「Team Ardu Pirot」

審査員長をつとめたヘキサメディア代表の野口克也氏は「ドローンをフライトさせる環境がいつもドローンにやさしいとは限らない。実際の災害現場では電波、風が悪いことも、ほかのドローンが飛行していることもある。経験が増える場としての大会運営を目指したい」と述べた

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