全自動ドローン配送を目指すIBMの特許

全自動ドローン配送を目指すIBMの特許

2018年10月11日。IBM(米国)は、ドローンによる配送を全自動化する各種の制御方法やアルゴリズムに関する特許を取得した。


配送物の選別から飛行中の障害物回避に動力切り替えまでカバー

2つの動力源を自動で切り替えるドローン

 IBMが取得した特許( US 2018 / 0290759 A1)には、複数の制御システムやアルゴリズムが含まれている。その名称は、DELIVERING SELECTED PRODUCTS WITH AERIAL DRONES(選択された製品をドローンで配送)という物流向けの特許。ドローンに搭載した各種のセンターとコンピュータによる解析や判断を組み合わせ、配送する荷物を自動的に選別し、目的地まで飛行する。飛行中には、各種センサーからの情報をリアルタイムで解析し、鳥などの障害物を発見したらスピーカーから警告音を鳴らし、電池の容量が減少してきたときには、内燃機関による動力に切り替えるなど、安定したドローン物流のために想定される事象をサポートする。
 現時点で、IBMが取得した特許に対応できるテクノロジーを搭載したドローンは存在しない。しかし、将来的なドローンによる全自動物流の実現を想定して、IBMはコンピュータ・システムとアルゴリズムの分野で、先手を打ってきた。数カ月前にも、人物のジェスチャーを判断してコーヒーなどの飲料を届けるドローンの特許を取得したIBMだが、今回の物流ドローンの特許は、Amazonも着目していなかった物流ワークフローを想定したもの。この特許が現実的に採用されるようになれば、米国でのドローン物流が実現するかも知れない。

オンラインで注目された商品を自動的に選別して飛行するアルゴリズム

この記事のライター

関連するキーワード


IBM ドローン配送 米国特許

関連する投稿


IBMがコーヒー給仕ドローンの特許を取得

IBMがコーヒー給仕ドローンの特許を取得

2018年8月7日、米国。コンピュータ企業大手のIBM(米国)は、個人の状態やサインを認識してコーヒーを給仕するドローンの特許を取得した。


DroneDek社がドローン用宅配ボックスの米国特許を取得

DroneDek社がドローン用宅配ボックスの米国特許を取得

未来技術のメールボックスの開発に取り組むDroneDek社(米国インディアナポリス)は、ドローン配送におけるラストワンマイルの課題を解決する米国特許を所得したと8月9日に発表した。


Amazonがドローンのハイジャック防止の特許を取得

Amazonがドローンのハイジャック防止の特許を取得

2018年6月26日。米国Amazonの申請したドローン関連の特許が承認された。Hostile takeover avoidance of unmanned vehicles(無人機の悪意ある乗っ取りの防止)という特許(10,007,265)は、ハートビートと呼ばれる信号を利用して、推進装置を制御する。


カナダのドローン配送企業がカナダ運輸省から特別資格を取得

カナダのドローン配送企業がカナダ運輸省から特別資格を取得

2018年2月9日、カナダ、オンタリオ州トロント。ドローン配送を開発しているドローン・デリバリー・カナダは、カナダ運輸省からUAV運航者特別便運航証明書(SFOC)を授与された。  


米Amazon社、機械学習を活用したドローンのノイズキャンセル特許を出願

米Amazon社、機械学習を活用したドローンのノイズキャンセル特許を出願

米国特許商標庁は6月1日、米Amazonが提出したドローンのノイズキャンセルに関連する特許を掲載した。


最新の投稿


センシンロボティクス、東京都主催「X-HUB TOKYO」の中国 香港・深セン進出支援コースに採択

センシンロボティクス、東京都主催「X-HUB TOKYO」の中国 香港・深セン進出支援コースに採択

ドローン分野として技術発展・情報発信を担う


インテルが新型RealSense Depth Camera D435iを発表

インテルが新型RealSense Depth Camera D435iを発表

2018年11月13日。半導体大手のインテル(米国)は、深度センサーとトラッキング機能を備えた新型RealSense Depth Camera D435iを発表した。


センシンロボティクス新社長に間下氏 11月9日付 出村氏は退任

センシンロボティクス新社長に間下氏 11月9日付 出村氏は退任

 ドローンを活用した太陽光発電設備向け点検自動化パッケージ「SOLAR CHECK」、ドローンの完全自動運用システム「DORONE BOX」など企業、自治体向けロボティクスソリューションを提供するセンシンロボティクスは、代表取締役社長の出村太晋氏が11月9日付で退任し、間下直晃取締役が代表取締役に就任したと発表した。


【慶大ドローン】レースチームRAIDENの中学生選手らが慶大院で講義 KPMG寄附講座「eSports論」で

【慶大ドローン】レースチームRAIDENの中学生選手らが慶大院で講義 KPMG寄附講座「eSports論」で

 ドローン研究、教育、社会実装に力を入れている慶應義塾大学が、大学院の講義に、ドローンチーム「DMM RAIDEN RACING」を招いた講義を行う。KPMGコンサルテフィングの寄付講座「eSports」の一環で、チームに所属する中学生プロレーサー、鈴木匠選手も大学院生を前に話をする予定だ。


Drone Fund 2号が37億円調達 下町ロケットのモデル、小橋工業が最大規模の出資

Drone Fund 2号が37億円調達 下町ロケットのモデル、小橋工業が最大規模の出資

 千葉功太郎氏が率いるドローンスタートアップ特化型のファンド、Drone Fund2号(正式名称:千葉道場ドローン部2号投資事業有限責任組合)は、ファンド規模がこれまでに37億円に達したと発表した。新たに加わった農業機械メーカー、小橋工業(岡山県)が最大の投資家になったことを公表。今後も最大50億円規模を目指す。