Drone Fund 2号が37億円調達 下町ロケットのモデル、小橋工業が最大規模の出資

Drone Fund 2号が37億円調達 下町ロケットのモデル、小橋工業が最大規模の出資

 千葉功太郎氏が率いるドローンスタートアップ特化型のファンド、Drone Fund2号(正式名称:千葉道場ドローン部2号投資事業有限責任組合)は、ファンド規模がこれまでに37億円に達したと発表した。新たに加わった農業機械メーカー、小橋工業(岡山県)が最大の投資家になったことを公表。今後も最大50億円規模を目指す。


大和証券グループ、電通、松竹もLP投資に参画

 Drone Fund2号は8月1日に設立。設立時点でLP投資家に参画することが決まっていたのは、みずほ銀行、KDDI、マブチモーター創業家、セガサミー、本田圭佑氏で、今回さらに、小橋工業、大和証券グループ、電通、松竹が加わることになった。科学技術の企画、研究、コンサルティングなどを手掛ける株式会社リバネス(東京)など1号ファンドからの継続投資も含め、あわせて37億円規模になった。

 2号設立のさい、千葉氏はファンドの規模について「最低30億円、マックス50億円」と話しており、この時点で目標値の最低ラインはクリアしたことになる。今後、最大規模である50億円を目指し、さらにファンドレイジングを進め、ドローン特化型の専門ファンドとして世界最大規模になったフォンドの規模の積み上げを図る。

 ファンドへの投資額について個別の金額は明らかにされていないものの、Drone Fundは小橋工業の投資額が最大規模であると公表した。小橋工業は農業の機械化や、積極的なスタートアップ支援を進めていて、作家、池井戸潤氏の小説『下町ロケット ヤタガラス編』に登場する企業のモデルになったことでも知られる。

 今年3月には、リバネスが、子会社の株式会社グローカリンクと共同で、ベンチャー、町工場、大企業の3者連携を実現するインキュベーション施設「センター・オブ・ガレージ(COG)」の設立に関わったほか、東京都墨田区に開設されたCOGに、東京の拠点も置いている。Drone Fundは、小橋工業について「基本理念であるドローン前提社会の実現に向けた強力なパートナーになる」と話している。

 2号ファンドは「ドローン前提社会の実現」に加えて、「エアモビリティ社会の実現」も目標に掲げており、今後、空飛ぶ車の研究開発チームや日本にない技術を補うために海外投資にも力を入れる。

 現在Drone Fundは、創業者の千葉功太郎氏に加え、共同創業者の大前創希も代表パートナーとなり、2人を中心とした専門家チームが、各投資先の経営マネジメント、LP投資家様との協業を促進する体制をとっている。また、高橋伸太郎氏がパートナーに加わり、最高公共政策責任者として、公共政策活動を強化、産業構想や法制度について提言を進める方針だ。

2号ファンドに新たにLP投資家に参画した企業

Drone Fundと提携する株式会社リバネスが町工場の集積する東京・墨田区に設立したインキュベーション施設「センター・オブ・ガレージ」の設立説明会に参加した小橋工業の小橋正次郎社長(後列、右から3人目)。テクノロジーの活用、スタートアップ支援に積極的なことで知られる

2号ファンドの設立時に公表された投資家と、1号ファンドからの継続投資家

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