GA-ASI、遠隔操縦無人機の国境監視、災害対応への有用性をアピール 日本の海を警戒監視する〝切り札〟となるか

GA-ASI、遠隔操縦無人機の国境監視、災害対応への有用性をアピール 日本の海を警戒監視する〝切り札〟となるか

遠隔操縦無人機を開発する米ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ 社(GA-ASI)は、11月28日から開催された「国際航空宇宙展2018東京」(東京都江東区の東京ビッグサイト、30日まで)に出展、同社が推進する遠隔無人航空機を使った災害対応や国境監視への有用性を紹介した。


遠隔操作の要、地上管制装置(GCS)を公開

 遠隔操縦無人機を開発する米ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ 社(General Atomics Aeronautical Systems, Inc./「GA-ASI」)は、11 月 28 日から開催された「国際航空宇宙展2018東京」(東京都江東区の東京ビッグサイト、30日まで)に出展、同社が推進する遠隔無人航空機を使った災害対応や国境監視への有用性を紹介した。また有人機が飛び交う空域での飛行を可能とす る型式証明取得を目指す「アドバンスド・コックピット・グラウンド・コントロールステーション (Advanced Cockpit Ground Control Station(GCS))」の高い機能性、 操作性をデモンストレーションした。

GA-ASIのブースに展示された遠隔無人航空機「アベンジャー」の6分の1スケールモデル=11月28日、東京ビッグサイト

 ブース内に展示された6分の1スケールの遠隔操縦無人機のアベンジャー を前にケン・ラビング ・同社アジア太平洋担当国際戦略開発 リージョナル・ディレクター が記者説明会を行った。ラビング氏によると同社の遠隔操縦無人機は「長時間の継続的な監視、偵察行動に適しているため、海上での密輸防止、他国の漁業者による不法操業や不法入国といった国境監視、そして広範囲に広がる災害対応に有効」と話した。360度マルチモード海上監視レーダー搭載による広域監視では、あらゆる船舶を探知、追跡することが可能となっている。多くの船から発せられる船舶自動識別装置(AIS)の電波も傍受しながら、不審な船舶の有無を調べることもできる。

ディスプレーを前に不審船の映像を説明する、ケン・ラビング ・GA-ASI社アジア太平洋担当国際戦略開発 リージョナル・ディレクター。

 無人機の遠隔操縦の要となる地上管制装置(GCS)も公開された。GCS上部正面には無人航空機の前面カメラが捉えるリアル画像が映し出される。排他的経済水域(EEZ)のラインも仮想で画像に映し出せる。その下は、飛行に関わるモニターだ。左下のモニターでは、搭載されているミッションに必要な機能を制御する。同社の無人航空機の特徴の一つは、ミッション遂行に必要な搭載機能と飛行に関わる機能がそれぞれ分離しているため、飛行に不可欠なソフトウェアに影響を与えずにミッション用のソフトウェアの変更が可能になっていることだ。

公開された無人機の遠隔操縦の要となる地上管制装置(GCS)。

フライトを制御するモニター。

ミッションに必要な搭載機器を制御するモニター。

 同社の遠隔無人航空機の性能として長時間の飛行ができることは上記にあげた通りだが、今年7月には、同社のMQ-9B「スカイガーディアン」無人機が中高度長時間滞空無人機として初めて大西洋横断飛行に成功したと発表された。米ノースダコタ州グランドフォークス飛行テスト施設を離陸し、大西洋を横断して英国のフェアフォード空軍基地に着陸した。飛行操縦はノースダコタにある地上ステーションからインマルサット衛星通信で、着陸まで遠隔で行われた。ガーディアンの性能は、最高時速は約440キロ、航続時間は40時間を超える機種もある。
 防衛省は、21年度に航空自衛隊三沢基地(青森県)に米ノースロップ・グラマン社のグローバルホーク3機を配備する予定だが、日本近海で中国や北朝鮮の活動が激しさを増すなか、警戒監視として同社の遠隔無人航空機の導入が海上保安庁などで慎重に検討されているという。

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