米国ANRA TECHNOLOGIESのUASトラフィック管理(UTM)が英国に進出

米国ANRA TECHNOLOGIESのUASトラフィック管理(UTM)が英国に進出

2018年12月3日-米国ワシントンDC。NASAに協力してUTMソリューションを開発しているANRA TECHNOLOGIES(米国)は、そのテクノロジーを英国に展開すると発表した。


英国のUASトラフィック管理(UTM)プログラムと契約を締結

 商業無人運転および無人交通管理プラットフォームの有力プロバイダーであるANRA Technologies(米国)は、英国のUASトラフィック管理(UTM)プログラムの契約を締結したと発表した。UTMプログラムは、英国空域への無人機の安全な統合を可能にすることを目的とした、政府主導の広範なプログラムの一部。
 UTMプログラムは、Transport Systems Catapult(TSC)の統治下となる。TSCは、ANRA TechnologiesとUTMサービスプロバイダー(UTMSP)および航空ナビゲーションサービスプロバイダー(ANSP)と協力して、適切な英国政府の規制およびその他ステークホルダーからのサポートを受ける。
 現在、数多くのUTMサービスがフレームワークとは独立して開発されており、潜在的に低高度の航空交通をもたらしている。複数のUTM関係者が情報の配布や空域のインテリジェントな管理に参加することを可能にする将来のUTMアーキテクチャを探求する必要がある。今回のUTMプログラムの焦点は、UTMサービスプロバイダ(UTMSP)が運営するUTMフレームワークの作成にある。このプログラムは、さまざまなUTMSPと必要なデータソースの間でどのように情報をやりとりすることができるかを調査し、重要な安全要件を達成するための空域調整が達成できるようにすることを目指していく。

NASA発のUTM技術を選択した英国政府

 Transport Systems Catapult のマーク・ウエストウッド(Mark Westwood)CTOは「URAの英国フレームワークの開発に加わることをANRAに祝福したいと思います。UASトラフィック管理への統合されたアプローチを持つことは、この技術の幅広い採用と、ドローンの目視外飛行の商業化にとって重要な可能性を秘めています。我々は、この分野におけるANRAの経験が、この高成長潜在部門のためのインパクトを創出するプロジェクトをサポートすることを確信しています」と述べる。
 UTMプログラムの目的は、無人機とその飛行を管理および監視するための独立した自律指向のスケーラブルなシステム開発にある。UTMシステムは、障害物、地形、気象、空域、コマンドと制御、パフォーマンスデータなどの外部からの入力を考慮し、このデータを事業者/サービスプロバイダに提供する。
 また、人間の利害関係者に、UASを遠隔的に特定し、空域操作の発射、実行、および終了にかかわらず、任務管理に関する戦略的決定を行う能力を提供する。そして、確認などの手順と操作方法などは、認証され認可されたUASだけが指定された空域で動作できることを保証する必要がある。
 ANRA Technologiesのアミット・ガンジュー(Amit Ganjoo)CEOは「このプロジェクトの一環として、他の場所でも同様の取り組みに携わってきた経験を活かし、今後数ヶ月にわたって政府および業界のパートナーを迎えることを楽しみにしています」と話す。

ANRAの開発するDroneUSSは低空域操作のためのUAS Traffic Management(UTM)プラットフォーム

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