テラドローン、レーザー測量を身近にする「Terra Lidar」1月販売開始

テラドローン、レーザー測量を身近にする「Terra Lidar」1月販売開始

テラドローンは「Terra Lidar」製品説明会を12月5日行った。早稲田大学との共同開発によるUAVレーザシステム「Terra Lidar」の製品概要から販売モデルなどを紹介。


「Terra Lidar」、従来のUAVレーザスキャナより大幅な低価格を実現

 「Terra Lidar」は、これまで1,500万円以上したLidar測量を3分の1から半額で実現する日本独自のUAVレーザシステム。DJIのMatrice 600をベースに、早稲田大学と共同で開発した専用システムを取り付ける。その基本スペックは、重量 3.8kgの本体に、計測精度は5cm RMS(@対地高度50m)で、取得点群数は平方メートルあたり約400点になる。動作電圧は12-18vで、消費電力は13w。サイズは、1.8 x 1.8 x 0.4mでドローン本体からか別バッテリーを使って給電する。利用するレーザは、ベロダイン製のVLP-16。マルチGNSSアンテナ方式により、1周波RTKで高い精度を実現する。GNSSは、10Hzの取得周期でGPS,GLONASs,BeiDouの衛星を利用する。GNSS精度は2cm(RTK)で保管用ジャイロは100Hzになる。レーザはClass 1 Eye safeで、波長は903nm。最大レンジは70mで、精度は±3cm 。取得点数は30万点/秒以上になり、エコー数は2。
 「Terra Lidar」の特長は、6つのアンテナを利用した位置精度の高さ。1つのアンテナでは、40%から70%の精度が限界だが、6つのアンテナとRTKの地上局を組み合せることで、100%に近い位置の推定が可能になった。その結果、高性能なIMUを利用していないレーザ計測装置でも、高精度な測量を可能にした。テラドローンでは、「Terra Lidar」の精度を確かめるために、既存のLidar測量と地上での実測値を検証し、ほとんど違いがないことを検証した。

導入費用は550万円から解析は別料金

 「Terra Lidar」の販売は、テラドローンのレーザーパートナー提携企業を優先していく。予約注文が前提で、1月からの正式販売を予定する。価格は、初期導入費用が550万円から600万円で、Lidar費用と導入指導費に保守・メンテナンス費用が含まれる。計測したデータの解析費用は、定額プランと都度プランが用意され、30万円前後の価格になる。その他のオプションとしては、解析やフィルタリングに等高線、図化、精度管理表などが用意される。また、保守・メンテナンスや定期点検サービスに修理費用は、初期診断後に都度見積となる。保険も準備中で、1月の販売時には正式な内容と価格が発表される予定。
 年間の販売台数は、国内で100台を目標としている。
 「Terra Lidar」は、海外での販売も行うが、説明会でテラドローンでは「国産技術」である点を強調していた。6つのアンテナによる計測技術を国内で開発しているので、販売後のサポートやサービスも国内の事業者に安心して利用してもらえる利点があるという。
 今後は、ベロダイン製以外のLidarを搭載するモデルも提供する計画。

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