JUIDA、ブルーイノベーション、損保ジャパンが「SORAPASS care」リリース 飛行支援地図と保険がスマホで簡単に 

JUIDA、ブルーイノベーション、損保ジャパンが「SORAPASS care」リリース 飛行支援地図と保険がスマホで簡単に 

 一般社団法人日本 UAS 産業振興協議会(JUIDA)、ブルーイノベーション株式会社、損害保険ジャパン日本興亜株式会社は、ドローンユーザーの安全な飛行を支援するため、ドローン飛行支援地図サービスと保険をセットにした「SORAPASS care」を12月5日に発売した。保険は業務用、ホビー用のいずれにも対応する。


業務用、ホビー用もカバー 加入費5000円で1億円の保険

 「SORAPASS care」はスマホアプリやWEBで手軽に加入できる。加入者は、自分の飛行エリアをスマホの地図上に表示表記させるとともに、他の加入者の飛行エリアもスマホで確認できる。自機の飛行エリアを発信、共有することで、飛行時の不安軽減と、事故の未然防止を支援する。

 また、加入者は業務利用であれ、ホビー用であれ、事故1件につき支払い上限1奥円までの保険に加入。空撮特有の人格権侵害保障、原因究明のための事故対応特別費用保障、迅速な被害者対応のための第三者医療費用保険金、事故の再発防止操縦訓練費用保険金などを盛り込んだ。万が一事故が発生した場合には、アプリ上に表示された事故連絡先の電話番号をタップすれば、事故対応受付につながり、迅速に報告できる。

 Android版は12月5日、iOS版は12月6日に公開。利用料金は保険料を含め、税込みで年間5000円だ。

 説明会でJUIDAの千田泰弘副理事長は「これまでは肉眼で機体を確認しながら飛ばすことが前提でさまざまな仕組みが作られていて、飛行の責任は飛行させる個人が担ってきた。今後、目視外が増えるとシステムで安全を確保する必要がある」と、時代の変遷とともの新たな対応が必要であることを強調した。

 また損保ジャパンの秋保宏之企画開発部長は「ドローンを保険金の迅速な支払いなどにために積極的に活用しており、糸魚川火災のさいにもドローンを活用し迅速な支払いを実現した。多くの自治体と防災や災害対応目的を中心に連携協定を結んできた経緯もある。今後もドローンを社会に役立てたい」と、SORAPASS careに込めた思いを語った。

 熊田雅之専務は、ブルーイノベーションが取り組む複数のドローン、ロボットを自動、遠隔で制御して統合管理するためのプラットフォーム(ブルーアースプラットフォーム、BEP)を説明。「One Command Full Mission」をキーワードに、システム開発を進めていることを紹介したうえで、「SORAPASS care」がスマホで手軽に利用できる様子を実演してみせた。

 熊田専務は「2015年12月10日に航空改正法が施行され、その1か月後にSORAPASS の試験運用を開始し、2016年5月25日に正式にリシースした。その後順調に会員数を伸ばし、2018年11月現在、33000人に会員登録をいただいている。ドローンを使う人が最も気にしていること、同時にもっとも忘れてしまうことが、事故。どう対応するか。われわれは事故を未然に防ぐことと、被害を最小限に食い止めることと考えSORAPASS careを提供することにした」と述べた。

 また「画面右上のメニューボタンで、計約情報、事故時問い合わせ情報、サービス梨状用法が表示させるので、事故時にあわてることなく対応することを支援できる。飛行中、飛行後もワンストップで解決できることを目指した」と、利用者の立場にたった開発であることを訴えた。

 JUIDA、ブルーイノベーション、損保ジャパンの3社は今後1年間で、3000件の利用を見込んでいる。

「SORAPASS care」の概要

「SORAPASS care」の概要

(1)自分の飛行エリアの発信機能(アプリ版のみ)※新機能
飛行開始時に、自分のドローンの飛行エリアを発信。他者と飛行情報を共有できる。

(2)他者の飛行エリアの確認機能(アプリ版のみ)※新機能
地図上で他者の飛行情報も確認可能。

(3)飛行禁止エリア地図表示機能(WEB 版・アプリ版)
法令等で定められる飛行禁止エリア(空港周辺や人口密集地等)に加え、石油コンビナートな
どの飛行危険エリアの情報を最新の地図情報上に表示する。また、天気情報や 3D 情報も閲
覧できる。

(4)飛行可能施設のご紹介(WEB 版・アプリ版)※新機能

(5)飛行申請書・報告書作成サポート機能(WEB 版のみ)

(6)操縦者情報、ライセンス情報、機体情報の管理(WEB 版のみ)
自身の操縦者としての情報、取得ライセンス情報、機体の情報を登録し管理できる。

※SORAPASS care :
https://www.sorapass.com/information/care_lp.html

保険の概要

(1)補償対象者
「SORAPASS care」への申込みを行った個人。また、その個人が所属する法人、個人事業主

(2)主な補償内容
趣味利用・業務利用を問わず、ドローンの所有・使用・管理に起因した事故により、他人にケ
ガを負わせたり、他人の財物を壊したりしたことによって、補償対象者が法律上の賠償責任を
負った場合に1億円を限度に保険金を支払う。

(3)提供方法
「SORAPASS care」の申込みと連動して、賠償責任保険が自動的に付帯される。ユーザーによる個別の保険加入手続きは不要。

説明会で簡単操作を実演して示すブルーイノベーションの熊田雅之専務

SORAPASS Careの運用開始を発表したJUIDAの千田泰弘副理事長(中央)、損害保険ジャパン日本興亜の秋保宏之企画開発部長(千田氏の左隣)、ブルーイノベーションの熊田雅之専務(千田氏の右隣)

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