ぶどう畑に特化した農業用ドローンを開発したラトビアのAirBoard社

ぶどう畑に特化した農業用ドローンを開発したラトビアのAirBoard社

AirBoard Inc.(ラトビア)は、険しい山岳のぶどう畑にも農薬を散布できるAirBoard AGROドローンを発表した。 60リットルのタンク容量を備え、手動散布の50倍、ヘリコプター散布の2倍の費用対効果がある。


ラトビアを代表するスタートアップ企業のAirBoard Inc.

16歳でAirBoard Inc.を創業したエルヴィス・ストラウフェニクス(Elviss Straupenieks)CEO

 AirBoard AGROドローンは、ぶどう畑への薬剤や肥料を散布する目的で開発された4本アーム8枚プロペラのマルチコプター。60リットルのタンクを搭載し、下向きのセンサーで畑との距離を保つ。地上との距離を一定に保って飛行できるので、山岳などの険しい地形にあるぶどう畑でも散布できる。
 AirBoardは、北欧およびドイツ市場でアクティブ・パイロット・テストを実施中。ドイツのぶどう畑の所有者は、ヘリコプターで殺虫剤を散布するために毎年25,000ユーロ/ 10ヘクタールを費やしている。また、農薬を散布するために20kgのバックパックを着用するため、複数の人が負傷したり有害になる。そして、ヘリコプターによる散布では、騒音と散布効率の低さが、近隣住民や行政の問題となっている。それに対して、AirBoard AGROドローンによる散布は、ヘリコプターよりも5倍ほど高精度になるので、より良い殺菌剤予防効果をもたらす。さらに、使用する農薬の削減にも貢献する。AIRBOARD AGROドローンは、下向きのレーダーでぶどう畑との正確な高さを保ち、スプレー品質を高める。加えて、土壌を圧縮しないので、根の成長も阻害しない。

下向きのレーダーでぶどう畑との正確な高さを保つ

 2015年にAirBoard Inc.を創業したエルヴィス・ストラウフェニクス(Elviss Straupenieks)CEOは、16歳で起業した。当時のラトビアの法律では、起業の年齢制限は18歳だったが、 ストラウフェニクス氏は起業家としての能力を訴えて、初の16歳創業者となった。AirBoard Inc.は、米国サンフランシスコにあるThe Alchemist Acceleratorというインキュベーターからの投資を得ている。また、米国の億万長者のティム・ドレイパー(Tim Draper)氏が、メンターとして半年ほど創業チームをサポートした。2018年には、ラトビアのスタートアップ企業トップ10の1社に選ばれている。

https://www.airboard.co/agro/

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