【慶大ドローン】慶大が静岡県小山町とドローン連携締結 田村市(福島県)、神石高原町(広島県)に続き3件目

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 慶大SFC 研究所と静岡県小山(おやま)町は12月18日、ドローンの利活用による研究推進、防災減災の促進などを目指す連携協力協定を締結した。慶大がドローンで自治体と連携するのは3例目。込山正秀小山町長は3月に起きた大雨による災害をあげ「防災減災、治山治水などに取り組み、小山町の活性化に末永く協力を」とあいさつした。


防災減災、治山治水、研究、教育、出前講座も 南氏「ドローンの可能性を広げる壮大な実証実験を」

 提携内容には①小山町の地域活性化に関すること②防災対策、治山治水の充実に関すること③小山町の地域振興に係る研究・教育活動に関すること④地域振興を担う人材育成に関すること⑤両者の知的、人的及び物的資源の活用に関すること⑥その他、本協定の目的を達成するために必要な事項―が並んだ。

 込山町長は、「小山町は、地形がなかなかいいので、連携を大いに活用頂きたい。特にお願いをしていることがある。今年3月に富士山5合目付近で大雨による土砂流出で大変大きな災害になった。こんなことがたびたび起きている。ずっと、これを防ぐことができないものかと思っていたところ、今回のお話の中で、事前にドローンで調査をして、危険個所を予知することができ、対策をたてられると伺った。今回、防衛省ともタイアップし、(東富士)演習場内の治山治水にかかわる調査もやっていただける。町内の学校で出前講座も持って頂けるというありがたいお話もいただいた。ぜひ小山町の活性化のために、ご協力を末永くお願いしたいと思っている」とあいさつした。

 慶大SFC研究所・ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹副代表は「込山町長から熱い言葉を頂き、身が引き締まる思いと、ここ小山でいろいろなことが可能になるという期待とが、一緒になった気持ちだ。込山町長からお話のあった五合目の、馬返(うまがえし)のあたり、グランドキャニオンと呼ばれる場所を撮影した。ここで2名の方が命を落とされたと伺った。なんとか命を危険にさらさずに済ますことはできないか。遠隔で撮影できれば安全性も、効率も高まるのではないか。(東富士)演習場内の治山治水、海苔川流域の災害対応などを含めて取り組みたい。そのほか地元に貢献ということでは、教育、人材育成、地域課題解決も考えている。慶大SFC研究所として、地方自治体とドローンで連携するのは3例目。一番が福島県田村市、二番目が広島県神石高原町。これまでの経験もふまえ、ここで、ドローンの可能性を広げる壮大な実証実験をしたい」と決意を述べた。

 小山町には、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)のライセンスも持つ、ドローンユーザーの幹部職員が在籍。催事の撮影や、テレビ局からの依頼を受けた撮影などをこなすほか、小山町役場職員や、地元の希望者にドローンの操作方法を伝えるなど普及活動も進めている。小山町としてもドローンをシティプロモーションに生かすなど、活用に積極的だ。

 副代表は小山町と連携をした理由を、「明確な課題があったことが大きい」と、込山町長の防災減災、治山治水に対する熱意をあげた。

 この日は、慶大ドローン社会共創コンソーシアムから、南副代表のほか、部谷直亮(ひだに・なおあき)上席所員、伊東和徳研究所員が出席。本来、小山町出身の田代光輝特任准教授も同席する予定だったが、体調不良で欠席していることが告げられると、出席者から残念がる声が上がった。

 提携後は慶大SFC研究所ドローン社会共創コンソーシアムが具体的な活動を担うことになる。また小山町は現在、町内に活動拠点を準備する計画だ。

協定に調印する込山正秀小山町長(左)と南政樹慶大SFC研究所・ドローン社会共創コンソーシアム副代表

調印後に記念撮影

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