ドローンタイムズ年末恒例・ドローン10大ニュース② 第6位〜第10位

ドローンタイムズ年末恒例・ドローン10大ニュース② 第6位〜第10位

2018年は、補助者なしで目視外の自動航行を実現させ、被災地での活用が進み、様々な産業用ドローンも新製品が登場、有望なスタートアップに対し大手企業も巻き込んだファンドの投資が活発化、そしてドローンスクール事業も全国に拡大するなど意義深い1年だったのではないだろうか。第6位〜第10位をピックアップした。


第10位 日本にプロフェッショナルレースチーム「RAIDEN RACING」が発足 世界最高峰「DCL」参戦 初陣で表彰台獲得の活躍

 欧州など海外で高い人気を誇るドローンレースが日本でも盛り上がるかもしれないー。2018年4月25日、日本にもプロフェッショナルのドローンレーシングチーム「RAIDEN RACING」の結成が発表され、日本のドローンレース史に貴重な一歩を刻んだ。チームは9月に合同会社DMM.com(東京都港区)をオフィシャルスポンサーに迎え、現在も「DMM RAIDEN RACING」としてさらにパワーアップして活躍中だ。
 チームを結成したのは小寺悠氏が率いるDRONE SPORTS株式会社(東京)だ。共同創設者には事業家の堀江貴文氏が名を連ね、発表会見にも登壇して注目度が高まった。所属選手は4人。日本最速の男、後藤純一選手をキャプテンに、高校生の阿佐美和馬選手、中学生の鈴木匠選手、インドネシアのアクセル・マリオ選手という精鋭が所属する。小寺代表は「ドローンレースは日本ではまだホビーだが、世界では新しい空のスポーツとして、F1扱いだ」と述べ、世界で1億人を超える視聴者を魅了している欧州を中心とした世界最高峰のリーグDCLへの参戦を表明した。6月22日には初陣となったドイツ大会では、いきなり表彰台を獲得する偉業を成し遂げた。11月には慶大大学院からeスポーツをテーマにした講義に招かれ、世界のレースの様子や課題、展望などについて紹介するなど、活躍の範囲は広がりを見せている。日本でも国内リーグは愛好家を中心に人気があるが、より広い層が注目する世界標準の熱狂が日本を覆う日も、そう遠くなく訪れそうだ。

https://www.dronetimes.jp/articles/2918
https://www.dronetimes.jp/articles/3129
https://www.dronetimes.jp/articles/3427
https://www.dronetimes.jp/articles/3603

(村山繁)

「Drone Champions League」(DCL)初戦のドイツ・ミュンヘン大会で2位隣、表彰式で喜びを爆発させた(RAIDENがHPで公開している映像から)

第9位 Team KUROSHIOの挑戦 日の丸自立型海中ロボットで深海の海底地図作成

 日本の産官学が結集したTeam KUROSHIOは、日の丸海中ロボット等を用いて、超広域高速海底マッピングの実現を目指し海底探査技術を競う世界初の国際コンペティション「Shell Ocean Discovery XPRIZE」の決勝ラウンドに進出した。12月、ギリシャ共和国・カラマタ沖の競技海域で、500平方キロという広範囲の海底地形図を48時間以内に作成するという課題に挑戦し、当初のミッションを成功させた。コンペティションの結果は来年の3月頃発表される。

https://www.dronetimes.jp/articles/3437
https://www.dronetimes.jp/articles/3616

(渡辺照明)

出発式でAUV-NEXTのモックアップを背に勝利を誓うTeamKUROSHIOメンバー。写真左から三井E&S造船株式会社の各務均、海上・港湾・航空技術研究所 海上安全技術研究所の稲葉祥梧、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の大木健、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の中谷武志、九州工業大学の西田祐也、日本海洋事業株式会社の石川暁久、KDDI総合研究所の西谷明彦、ヤマハ発動機株式会社の進藤祐太の各氏=11月23日、横浜市みなとみらい地区のドックヤードガーデン

第8位 国交省、ドローン飛行許可、承認手続きのオンラインサービス開始 申請数が急増

 国土交通省は、ドローンの飛行許可・承認申請数の急増に伴い、4月からインターネットによるオンライン申請の受付を開始した。「ドローン情報基盤システム(DIPS)」にアクセスし、飛行目的や飛行場所、機体情報、操縦者の飛行経歴といった必要事項を入力すると申請書が作成され電子申請がおこなわれる。審査が終わると国交省高空局のメールによって許可証がダウンロードができる。同省によると、24時間365日受付けが可能でなオンライン申請の導入で省力化することとなった。これまで申請に不備があると煩雑なやり取りがあり問題となっていた、

https://www.dronetimes.jp/articles/2739

(渡辺照明)

第7位 “空飛ぶクルマ”

 有志団体CARTIVATOR(カーティベーター)と株式会社SkyDrive(スカイドライブ)は、 eVTOL機※(いわゆる空飛ぶクルマ)の無人形態での日本初となる屋外飛行試験を開始し、 12月13日に初フライトに成功したと発表した。
 今後は、 設計検証試験等を行いながら多数の技術課題を克服し、 2019年5月有人飛行試験、 2020年デモフライト、 そして2023年には販売開始を目指すとしている。
 なお、 CARTIVATOR及びSkyDriveは、 空の移動革命が起こり、 地上と同じように空を活用する未来の姿を示すFuture Movie「空飛ぶクルマ“SkyDrive”のある未来ー2030」を公開した。

https://www.dronetimes.jp/articles/3685
https://www.dronetimes.jp/articles/3563
https://www.dronetimes.jp/articles/3027

 日本でも “空飛ぶクルマ”の開発は加速しているが、世界ではすでに実機での実証実験が本格化している、ニュージーランドではニュージーランド。ニュージーランド航空は、有人ドローンのcoraを開発しているゼファー・エアーワークスと提携し、ニュージーランドで航空タクシーを提供するために共同で作業すると10月に発表した。

https://www.dronetimes.jp/articles/3517

 またドイツのスタートアップ企業e-volo社によって開発された「Volocopter」は、2016年に世界で初めて有人ドローンとして認可を得たことで話題となった。家電見本市CES 2018の基調講演でIntelの最高経営責任者(CEO)であるBrian Krzanich氏は、cおの会場内で会場内で、操縦者のいない無人状態のまま、ロープでつながれたVolocopterを離陸させた。

https://www.dronetimes.jp/articles/1281

二人乗りドローン・タクシーを目指すVolocopter 2X。

 中国のEHANGは、2016年のCESで人を乗せて飛ぶドローンとして「EHANG 184」を展示した。、今年2月にはそのEHANG 184が、EHANGのCEOや全役員と中国・広州の政府関係者を乗せて有人飛行試験を達成し、初めて映像を公開した。「EHANG 184」は23分間の飛行が可能で16キロの距離を移動できるとされている。映像によると、これまでに強風下、夜間など様々な環境下でテストを繰り返してきたことが分かる。

https://www.dronetimes.jp/articles/2545

(渡辺照明)

EHANGのYoutubeから

第6位 産業用ドローン新製品相次いで登場

ブルーイノベーション、屋内狭小空間の運用に最適なドローン「Elios」の提供開始

 2018年は産業用ドローンが数多く登場した。その中でも、注目される製品はブルーイノベーションがスイスのFlyability社と業務提携して国内で展開する屋内狭小空間の運用に最適な球体ドローン「Elios」。 
 機体は直径40センチのカーボンファイバーのフレームに囲まれた球形で、飛行時間は約10分。屋内の狭小空間や金属に囲まれた磁場のある場所での運用に強いドローンとして、これまでのドローンが対応できなかった点検などの分野での活躍が期待されている。「Elios」は、これまで懸案となっていた屋内でのコンパスエラーがなく、パイプラインや地下空間にタンカーのバラストタンクなどでの活用が検討されている。

https://www.dronetimes.jp/articles/3631
https://www.dronetimes.jp/articles/3054
https://www.dronetimes.jp/articles/2737

LEDライトを点灯させデモフライトするELIOS=11月29日、東京都文京区のブルーイノベーション本社

DJIが相次いで産業用ドローンを製品化

 もうひとつ、測量用ドローンとして注目されているのが、DJIの測量用高精度ドローンの「PHANTOM 4 RTK」。RTKモジュールにより、標定点の設置なしでもセンチメートル単位での測位を可能にする。

https://www.dronetimes.jp/articles/3515

 さらに、コンパクトな空撮用ドローンとして登場したMAVICシリーズが、産業用の高性能ドローンとして進化したモデルが「MAVIC 2 ENTERPRISE」。アタッチメントを交換することで、スポットライトやスピーカーなどを取り付けて、点検や防災などにも活用できる。12月には、赤外線カメラ搭載のドローン「MAVIC 2 ENTERPRISE DUAL」も発表され、点検の用途を広げている。


https://www.dronetimes.jp/articles/3550
https://www.dronetimes.jp/articles/3688

(田中亘)

先日発表されたばかりの赤外線カメラ搭載のドローン「MAVIC 2 ENTERPRISE DUAL」。

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