BVLOS(目視外飛行)の経済効果をSkylogic Researchがレポート

BVLOS(目視外飛行)の経済効果をSkylogic Researchがレポート

ドローン業界の大手調査会社のSkylogic Researchは、商用ドローンのBVLOS(目視外飛行)における経済効果を発表した。公開されたホワイトペーパーは、PrecisionHawkがスポンサーとなり同社のサイトから無料でダウンロードできる。


ヘリコプターとのコストや安全性などの比較

ヘリコプターとの比較を中心にまとめられているホワイトペーパー

 “The Economics of Using Drones for BVLOS Inspections”(BVLOS検査にドローンを使用することの経済学)と題されたホワイトペーパーは、ドローンによる検査や点検が、作業の効率や安全性を向上させるかなどについてレポートされている。
 ドローンによる検査は、石油やガスに公共事業や保険、さらには多くの業界のビジネスモデルを大きく変える可能性がある。効果的なドローン戦略を実践していくためには、それらを運用する経済性の理解が不可欠となる。こうした目的から、PrecisionHawkでは、Skylogic Researchと共同で、同ホワイトペーパーを制作した。ホワイトペーパーの中では、いつ、どのように、石油やガスの資産を検査するためにドローンを展開するかについてのガイドが紹介されている。また、ドローンによる調査や点検を、従来の方法と比較したユースケースや、PrecisionHawkの石油およびガス顧客からの検査戦略の改善方法とその結果についての洞察などが記載されている。例えば、コロラド州のXcel Energyによる試算では、ドローンによるBVLOS飛行は、1マイルあたり平均1,200ドルから1,600ドルのヘリコプターと比較して、1マイルあたり200ドルから300ドルの費用に削減できるという。また、目視飛行のドローン運用でも、ヘリコプータによる事故のリスクを大幅に削減し、より効率的な検査プロセスを実現できる、という意見も掲載されている。さらに、ヘリコプターで実施されている日常的なライン検査も、ドローンの目視外飛行により大きな経済効果が得られるとも指摘している。
 ホワイトペーパーでは、点検や検査だけではなく災害時の保険支払いなどのケースについても検証し、より迅速な調査と補償が実現できると提案している。

ホワイトペーパーの掲載サイト
https://lp.precisionhawk.com/unlock-bvlos-drone-operation?utm_campaign=bvlose&utm_source=Skylogic

目視飛行と目視外飛行の効果の違いも検証されている

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