目視外飛行に向け福島RTFを使った実証実験実施 JUIDA、JUTM、JUAV3団体連携

目視外飛行に向け福島RTFを使った実証実験実施 JUIDA、JUTM、JUAV3団体連携

JUIDA、JUTMおよびJUAVの3団体は、昨年開所した福島 RTF の通信塔の機能を用いて、将来的な無人航空機の発展のために、福島 RTF において目視外飛行に向けた実証実験を1月23日開催し、今回その内容を公表した。


操縦技能・機体・運行管理システムの評価基準を検討

 一般社団法人日本 UAS 産業振興協議会(東京都文京区、理事長:鈴木真二/ JUIDA)、一般財団法人総合研究奨励会日 本無人機運行管理コンソーシアム(代表:鈴木真二/JUTM)および一般社団法人日本産業用無人航空機工業会 (静岡県浜松市、会長:阪口晃敏/JUAV)は、昨年 7 月に開所した福島ロボットテストフィールド(福島 RTF)の通信塔の機能を使い、目視外飛行に向けた実証実験を1月23日に開催し、今回その内容が公表された。
 実証実験では、 JUIDA、JUTM、JUAV という3団体が連携し、今後のドロ ーン産業の持続的発展のために不可欠と考えられる、操縦技能・機体・運行管理システムという面での評価基準のあり方を検討した。
 また当日の福島RTFには石田真敏総務大臣が視察に訪れ、施設の現状や今回の実証実験の意義・目的について説明を受けた。
 今回の実証実験の評価内容は 3 月 13 日から15 日、幕張メッセ(千葉市)で開催される 、日本最大の無人航空 機単独展示会「Japan Drone 2019」(JUIDA 主催)の会場で公表される。

石田真敏総務大臣に説明をする鈴木真二JUIDA理事長。

福島RTF通信塔

実施概要

 実証実験は福島RTFの通信塔を使い、無人航空機の大規模目視外飛行実験として、機体、操縦・運用、運航管理システムや福島RTF で実施可能な評価の基準や手順について実施された。
 ① JUTM担当で、目視外飛行(補助者なし)を実現する運行管理システムを活用したガイドライン策定および試験実証 、②JUAV担当で、目視外飛行(補助者なし)における機体認定の評価基準作成及び試験実証、③JUIDA担当で、目視外飛行(補助者なし)における操縦技能認定の評価基準作成及び試験実証という3項目をそれぞれ検証した。

■JUTM担当実証実験
 JUTMは、補助者なしによる目視外飛行を実現する運行管理システムを活用したガイドライン策定に向けた試験実証を行った。
 実験では、福島RTF に設置された運行管理システム(UTM)および通信塔の機能を活用し、損害保険ジャパン日本興亜、日立建機・ドローンママ、日立システムズ・綜合警備保障・イームズロボティクスという複数のドローンを飛行させ目視外飛行試験を実施した。
 今後、JUTM は福島RTFにおいて、補助者を必要としない目視外飛行を実現する ために、福島RTFおよび施設に整備された運行管理システムなどの設備を活用した、「目視外 飛行ガイドライン」を策定する。このガイドラインに基づき、福島 RTF が国土交通省の「無人航空機の目視外飛行に関す る要件」を満足できる施設か評価するとしている。

↓飛行ルート

■JUAV担当実証実験
 JUAVは、補助者なしによる目視外飛行における機体認定の評価基準作成および試験実証を行った。今回の実証実験は、目視外飛行において機体が適切なトラブル回避機能を備えているかを実証し、これからの機体の性能評価を行うための検証実験と位置付けたいとした。そのため、今回は目視外飛行において機体が通信をロストした ケースを想定し、適切な場所に自動で緊急着陸が行えるかどうかの実験を自律制御システム研究所、ヤマハ発動機の期待を使って実施された。
 また、福島RTF が目視外飛行 における機体評価試験を実施するにあたって適切な施設であるかどうかという点についても検証した。

↓飛行ルート

■JUIDA担当実証実験
 現在 JUIDA は無人航空機の運用人材の認定ライセンス「JUIDA 無人航空機操縦技能証明証」および「JUIDA 無人航空機安全運航管理者証 明証」を発行している。しかし近い将来、目視外飛行による運用の時代を迎えるにあたり、更に高度なライセンスを作成が必要となることから、JUIDAは、補助者なしによる目視外飛行における操縦技能認定の評価基準作成及び試験実証を行った。
 今回は自律制御システム研究所、ブルーイノベーション、田中電気の協力で、目視外飛行時において、飛行経路に他のドローンが侵入してくる等トラブル発生時の安全運航体制について試験を実施した。また、福島RTF が当該認定試験を実施するにあたって適切な施設であるかどうかという点について検証を行った。

実験機体

■参加団体 :一般社団法人日本 UAS 産業振興協議会、一般財団法人総合研究奨励会日本無人機運行管理コンソー シアム、一般社団法人日本産業用無人航空機工業会、東京大学、国立研究開発法人情報通信研究機構、国立研究開 発法人宇宙航空研究開発機構、国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所、株式会社日立製 作所、株式会社日立システムズ、綜合警備保障株式会社、株式会社イームズロボティクス、株式会社ブルーイノベーショ ン、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、日立建機株式会社、株式会社ドローンママ、株式会社自律制御システム研究 所、ヤマハ発動機株式会社、田中電気株式会社、株式会社スペースワン、有人宇宙システム株式会社、一般財団法人 日本気象協会(順不同、敬称略)

■協力機関 :福島県、福島県南相馬市、公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構

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