【慶大×田村市】高校生が農薬散布機運用へ一歩 2人が訓練、4人がすでにライセンス取得

【慶大×田村市】高校生が農薬散布機運用へ一歩 2人が訓練、4人がすでにライセンス取得

 慶應義塾大学と包括連携協定を締結し、ドローンによる地域活性化に積極的な福島県田村市で、地元の福島県立船引高校の生徒2人が2月13日に、市内で農薬散布機の訓練に取り組んだ。船引高校ではこの2人を含め、すでに4人がライセンスを取得おり、今後もドローンを使って地元への貢献に意欲をみせている。


慶大・南氏「田村全体で農業を支えるように」

 訓練に取り組んだのは船引高校3年の石井隆斗さん、坪井亜祐美さんの2人。ほかの2人を含む4人が農林水産航空協会の教習を受け、協会発行の「産業用無人ヘリコプター技能認証」を取得している。この日は農業用のDJI AGRAS MG-1を使い、コワーキングスペースに改装された閉校のグラウンドを圃場に見立てて、訓練フライトを実施した。

 2人は操縦者、補助者に分かれて、一方が操縦者のときには、もう一方が手旗信号で制御の指示を出しながら、教習で習得した操縦や作業手順を確認した。訓練には慶大ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹福代表と慶大ドロコン会員で株式会社糾の森の桐山啓介さんが指導、田村市商工課、鈴木琴音さんも様子を見守った。

 訓練した高校生2人は、4月には石井さんが仙台市の専門学校に、坪井さんが仙台市の大学にそれぞれ進学するが、「ドローンはこれからも続ける。機会をみつけて飛ばすようんするし、田村にも戻ってきたい」という。。

 田村市は2016年12月、慶大とドローンの利活用に関わる包括連携協定を締結。慶大ドローン社会協創コンソーシアムの南政樹副代表を中心に、地元にある船引高校で生徒向けの「ドローン特別講座」で、操縦技術、安全確保、利活用などについて講習を進めてきた。これまでほぼ3カ月単位の講座が3期開催されている。南副代表は、特別講座を地元でドローンによる地域振興を進めるさいの担い手を育てる人材育成事業と位置づけている。

 慶大は人材育成のほか、防災訓練、林業、観光振興など多岐にわたる用途を検討。活動や検討の土台となる地元中心の活動隊、「ドローンコンソーシアムたむら」も創設され、体制がととのいつつある。

 現在、力を入れている取り組みのひとつが農業で、水田、畑などいくつかの作物での用途を模索。昨年は背丈が8メートルになるホップの生育状況確認などでドローンの活用余地がないかを探る動きを活発化さえている。農業は田村市の主力産業でもあり、ドローンを農業利用する人材が育てば、地域振興に直結する気合が寄せられる。

 この日訓練に参加した2人は「田村市でドローンを使うことがあったり、飛ばす人が必要なことがあれば、喜んで戻ってくる。ドローンはこれからも使いたいし、地元に貢献できることをしたい」(石井さん)、「卒業したらドローンを使って田村市に貢献できることをしたい」(坪井さん)と話す。

 南副代表は「田村が全体で農業を支えるようにしていきたい」と話していて、今後、ドローンで農薬散布ができる人材の活躍の場が広がりそうだ。

真剣に操作を確認。左から慶大ドローン社会共創コンソーシアム・南副代表、船引高校・石井さん、坪井さん、糺の森・桐山さん

坪井亜祐美さんのフライト。奥には安全を監視するために補助者役となっている石井隆斗さんの姿も見える

石井隆斗さんのフライト

Agras MG-1が順調にフライトしていることを確認する4人

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