【SLUSH TOKYO 2019】開幕直前のオフィスを直撃! “CALL FOR ACTION!”をメンバーが実践中

【SLUSH TOKYO 2019】開幕直前のオフィスを直撃! “CALL FOR ACTION!”をメンバーが実践中

スタートアップの祭典、SLUSH TOKYO 2019の開催が2月22日に迫る中、見どころを探るため、準備に追われる事務所を訪ねた。出迎えてくれたメディア担当のコユキ(塩田小優希)さん、インベスター担当のオットー(日笠オットー裕貴)さんによると、すごい仕掛け、新しい取り組みが満載だ!


ロックフェスかよ!なスタートアップフェス

 SLUSH TOKYOは「世界最大級のスタートアップの祭典」として日本では2015年に「SLUSH ASIA」として初開催され今回で5回目を迎える。就職戦線での人気ランキングが大企業志向を物語る中、新しい産業や価値を生み出す起業家やスタートップがもっと憧れられる存在であるべきだ、という問題意識から誕生した、スタートアップムーブメントを起こすための取り組みの一つだ。派手な演出から“スタートアップのフェス”などともいわれる

 定番のシンポジウム、勉強会、セミナー、ワークショップとは異なることがいくつもあるが、多くの人が最初に度肝を抜かれるのが、派手さだ。会場に足を踏み入れた瞬間、ロックフェス会場のようなにぎやかな演出が目と耳を奪う。ビートのきいた音楽、スモークの中に散らばるレーザーは、経営者をロックスターのようにあこがれの存在に変える。

 また、呼び物であるスタートアップによる事業構想発表会「ピッチコンテスト」は、ロックアーティスト化したスタートアップたちが、自身の事業構想について、それをいまやる必要性、それがかなえる願い、それを実現させる技術などについて、まるで自作の楽曲を発表するようなスピーチパフォーマンスを披露する。

 登壇者を呼び込む司会も「時間になりましたので、はじめさせていただきます。本日はお忙しい中、お集まりいただきまして・・・」的なかしこまったあいさつは抜き。「そんじゃ、次、行くよっ。次に出てくるのは〇〇〇で世界を変えようとしているヤバいヤツだ。早く見たいだろ。じゃあ、さっそく呼ぶよ」的なノリ(すべて英語)で、呼び込むと、スモークとレーザーの中から登場。もちろん、「ただいま司会の方からご紹介賜りました、〇〇社の〇〇と申します」的なフォーマルスタイルで話す登壇者はなく「よっ!」なノリで(こちらも英語)で登場し、さっそく伝えたいことをストレートに伝え始める。カタにとらわれないスピーチが、スタートアップの個性をより浮だたせる。SLUSH TOKYOを初めてみた来場者が「ヤバいイベント」と評する理由の入り口がこのあたりにある。

事務所で出迎えてくれたメディア担当のコユキさん(左、大学2年。春から3年)と、インベスター担当のオットーさん(右、高校3年。春からドローン研究に積極的なあの大学のあのキャンパスの学生)。ともにコミュニティマネージャーでもある=東京・元麻布のコワーキングスペースBlink Roppogi(東京都港区元麻布3-1-6)

SLUSH TOKYO 2019は6000人の来場者を見込んでいる

過去最大級のスクリーン!? 

 ピッチコンテストは今年も40のスタートアップが選ばれ、熱戦が期待される。ただ今年は、それだけではない。新たに「ショーテックタイム(SHOW TECH TIME)」が加わることになった。ピッチコンテストが、投資家向けのアピールを前提としているのに対し、SHOW TECH TIMEはよりコンシューマー向けという位置付けた。オーディエンスが投資家であれば、登壇者は「投資するとおトクですよ」と印象付けるためにアピールすることが求められるが、コンシューマー向けであれば、「このプロダクト(またはサービス)を買えばおトクですよ」と印象付けることが求められる。このSHOW TECH TIMEには18社が選抜された。次世代ドローン技術を手掛ける日本の株式会社エアロネクスト(東京)など、ピッチとショーテックタイムの両方に登壇するスタートアップもあり、オーディエンスの反応もあわせて楽しめそうだ。

 スタートアップ担当のヒロキ(荒井浩貴)さんによると、ピッチコンストに登壇する40社は、世界各国から寄せられた120のエントリーからの選抜だという。いわば一次審査を通過したスタートアップだ。出場するスタートアップは2月2月16日にピッチトレーニングを多角的に受けていて、当日は、選抜されたスタートアップ同士が磨かれたピッチで、最高賞をめざして競い合うことになる。
 
 スタートアップを見極める側の投資家は、今回、200人程度が参加の見込みで「80%がVC、20%がエンジェル」(オットーさん)という。投資姿勢がウェブサイト上の「INVESTOR INSIGHITS」で明らかにされているため、ピッチ登壇者は、アピールしたい投資家にあわせたピッチができるかどうかが腕の見せ所になりそうだ。

 また、スタートアップが事業構想を実現させるための助言を得られるプログラムとして、スタートアップ支援を手掛けるフォースタートアップス株式会社(for Startups,Inc)と提携し、実績ある著名メンターと対面できる「Advisory Program」を今回初めて開催する。メンターにはエクスポネンシャルジャパンの斎藤和紀さんら名の知れた顔ぶれが並ぶ。企画をしたのはオット-さんだ。

 スピーカーが登壇するステージの華やかな演出も毎回、見どころとなっている。2018年では大きなまゆをイメージした、つつみこむようなメインステージなどが来場者の度肝を抜いた。2019のステージについて、コユキさんは「今回のメインステージでは、スクリーンが過去最大級になることがアナウンスされていて、迫力があると思います。また、ライトをあしらった演出が予定されているので楽しみにしてください」と話す。

 ミーティングエリアは、LEXUSがスポンサーを買って出たこともあり、クルマのシートでミーティングをするシーンが想定されているという。ラグジュアリーなシーンをデザインするLEXUSの世界観を味わえそうだ。

初開催のAdvisory Programでは斎藤和紀さんら著名な顔ぶれが並ぶ

4つの設置されるステージではそれぞれ異なる体験を満喫できる

SHOW TECH TIME出場のスタートアップはこんな顔ぶれた!

慣習にとらわれないのがSLUSH  平均22.2歳パワーで2月22日に開幕

 今回のテーマは「CALL FOR ACTION」。SLUSH TOKYOを運営する一般社団法人SLUSH TOKYO(東京)のCEO、ハルカ(古川遥夏)さんは、昨年秋に、前任で日本SLUSH TOKYOの基礎を築いてきたアンティ・ソンニネンさんからバトンを受けてCEOに就任した。ハルカさんは「これまででもっともテーマに基づいてコンテンツを作ってきた。これまでの慣習にとらわれるのはSLUSHらしくないので、とらわれることなく、新しいアイディアをいかしている。まったく新しいSLUSHを楽しめるはず」と意気込みを語る。

 スタッフの組織運営も見直した。スタッフの中心的に活躍するメンバーを「コアメンバー」と呼ぶことをやめてみることにしたことも、そのひとつだ。「スタッフはみんな平等であるはずなのに、一部をコアとよぶことで格差や差別が生まれては、目指しているフラットがくずれてしまわないだろうか、という問題提起があって、話しあいのうえで今回は、その呼び方をやめてみることにしました」(コユキさん)という。

 「それでも実際には判断をする役割を担うスタッフや、交渉の窓口となるスタッフなど、役割として中心的に活動するスタッフがいないと機能しないというのは事実で、そのメンバー同士で連絡をとりあったり、集まったりするときの呼び名はなくていいのか、という機能面での課題もあります。試行錯誤しています」(オットーさん)と、楽しそうに模索を続けている。

 SLUSHを作るボランティアは約400人。スタッフの平均年齢は22.2歳と過去もっとも低い。22.2歳が作り上げるまったく新しいSLUSH TOKYOを体感できるのは2月22日だ。

https://tokyo.slush.org/

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