【慶大ドローン】慶大・南氏、郡山の経営者集会で講演 ドローン前提社会を郡山でも!

【慶大ドローン】慶大・南氏、郡山の経営者集会で講演 ドローン前提社会を郡山でも!

 ドローン研究と社会実装に精力的に取り組んでいる慶大ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹副代表が2月18日、福島県商工信用組合(けんしん、本部:福島県郡山市)の取引先組織「十店会」の新年会で企画された新春講演会に登壇し、「ドローン前提社会」の演題で講演した。南氏が「空の使い方を変えて課題解決を」と呼び掛けた。


人材はインフラ 「たむらモデル」をアピール

 「十店会」は、けんしんの取引先で構成される交流組織。会員が100社に限られていて、地元経営者の中では会員であることは一目置かれるためのステイタスだ。けんしんは1年間に10回程度の交流イベントを企画。毎回多くの会員が参加する結束の固さも特徴だ。その十店会がこの時期に開催する新年会で、講演が企画され、「新春にふさわしい未来のテーマ」(本店営業部・安斎彰史部長)として、南氏にドローンの講演を依頼した。

 南氏はドローンが飛ぶ仕組み、ドローンの歴史、ドローンに出来ること、などを映像や具体例を交えてわかりやすく噛み砕きながら、要点を押さえた密度の濃い講演を展開。この中で、郡山の中心部から20キロ隔てた田村市で慶大が実施している取り組みにも触れた。

 また「地域活性化には産業の育成が必要だが、産業の育成には担い手が不可欠」として、田村市にある福島県立船引高校で高校生向けに、ドローンの操縦技術指導を展開した経緯を説明。人材育成で担い手を作り、産業基盤を固め、地方創生を果たす「たむらモデル」をアピールした。

 講演では、「空をうまく使って課題を解決しようとする取り組みが進んでいます」。「気づいて頂きたいことは、空は鳥と虫と少しの電波ぐらいが飛んでるだけだということ。陸上が飽和状態ですから、空を使えば課題解決になる」「空をどう使うか。拠点と拠点、から、個人と個人にシフトする」などと、ドローンで空の使い方を変えることの重要性を多面的に訴えた。

 講演の途中には、ドローンはオスのハチだが、実際のハチの世界ではオスは1割ぐらいしか存在しないうえ、わずかなオスもほとんどの時間を寝て過ごしている事実を披露。「だから“ドローン”という言葉には、俗語として怠け者を意味することもる」というエピソードもおりまぜた。

 ドローンにできることについては、人の視点を補う、空間に滞在し移動する、インターネットにつながる、群れるーの4種に分類。視点については、全編をドローンで撮影することで人の目と同じ視線から一気に空から見下ろした映像になるミュージックビデオの動画や、花火が開く中の映像を紹介、空間移動については、オーストラリアでのタコス配達、ネット連携については、上空から海を見下ろした映像をAIで解析し魚影がサメなら付近の遊泳者に通報することなどを紹介した。

 南氏が講演をするさいにはしばしば行っているドローンによる記念撮影は今回も実施。ライトの光具合と撮影のタイミングを伝えたうえで、会場全体と写真に納まるためポーズを決めてみせた。

南氏は「ドローンの登場で産業のいろいろなことが変わったし、これからも変わり、新しい社会ができる。そのとき、担い手をつくっておけば、産業が変わって取り残されることはない」と人材育成を産業に結び付けるたむらモデルへの理解と、実践を呼びかけた。

講演する慶大ドローン社会共創コンソーシアムの南政樹氏

ドローンで記念撮影

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