対岸の二子玉川を背景に防災デモ アイ・ロボティクスがイベントの一環で

対岸の二子玉川を背景に防災デモ アイ・ロボティクスがイベントの一環で

 アイ・ロボティクスは3月2日、川崎市の多摩川河川敷で、有事を想定してドローンをフライトさせる、防災デモンストレーションを実施した。この日開催された「カワサキキャンプin多摩川」の一環で、東急線の行き交う鉄橋に隣接し、大型ショッピングセンターや楽天の本社ビルを対岸にのぞむ会場で、ドローンのフライトが来場者を沸かせた。


二子玉川ライズや楽天クリムゾンハウス、行き交う電車を背景に

 この日開催された「カワサキキャンプin多摩川」は、「有事に対応する力を、体験を通じて楽しく身につける」をテーマにしたイベント。ドローンのデモも、そのテーマに沿って、上流で河川の氾濫が起きた事態を想定し、周辺の流域滞在者への対応についてドローンの利用方法を紹介した。

 この日飛ばしたのは、状況確認のための自動航行機、避難誘導のスピーカー搭載機、救命器具を運ぶ大型機の3種類。ドローンの操縦は、空撮のプロ集団、株式会社ヘキサメディア(埼玉県)代表の野口克也氏が担当した。
 
 デモはこの日の正午に開始。株式会社アイ・ロボティクス(東京)の安藤嘉康代表が、多摩川の上流で氾濫が起きたことを想定し、会場周辺の情報収集と、流域滞在者に対する避難誘導、取り残された人への救命具投下をドローンで実施するなどの内容を説明した。

 親子連れなど多くの来場者が見守る中、最初に、情報収集のためにPHANTOMが離陸。自動航行で周辺を旋回すると、子供たちが目をまんまるにして機体を見上げていた。現場の情報収集の次は、避難誘導や要救助者の有無の確認のため、スピーカーを搭載したMAVICをフライト。パイロットの野口さんが「だれかいませんか」と手元で入力すると、その声が上空の機体から鮮明に聞こえ、来場者も「はっきり聞こえるね」と感心した様子だった。ここで要救助者を発見したと想定し、救命具を搭載したMATRICE600が出発。要救助者に見立てたスタッフのところまで、救命具をロープでつりさげて運搬。スタッフが救命具を受け取ると、離陸地点まで戻り、一連のデモは終了した。

 会場は川崎市高津区の「多摩川緑地バーベキュー広場」。多摩川の河川敷で、対岸は東京都世田谷区で、会場周辺は河川流域で広々としていながら、対岸に東急線の二子玉川駅、二子玉川ライズ、楽天本社の楽天クリムゾンハウスをのぞむ、自然と都市空間が調和したロケーションで、来場者は周辺の風景にとけこむように舞うドローンをスマホで撮影していた。

 また、デモの事務局が置かれた一角に設営されたテントでは、日本を代表するドローンレーサーの1人、横田淳さんによるドローン体験会も開催されていて、多くの子供たちが参加。横田さんがドローンの動かし方を2~3分教え、テントの中に用意された輪をくぐったり、目標地点に着陸させたりする体験にチャレンジしていた。テントから出てきた子供たちは、一様に「おもしろかった」と表情をほころばせていた。


■イベント概要
「有事に対応する力を、体験を通じて楽しく身につける」
カワサキキャンプ in 多摩川

日時:平成31年3月2日(土) 10時~15時(小雨決行、荒天中止)
場所:多摩川緑地バーベキュー広場
住所:〒213-0003 神奈川県川崎市高津区瀬田先
https://goo.gl/maps/bjFBtn4FDWn

主催:カワサキキャンプ実行委員会、多摩川緑地バーベキュー広場共同事業体
協賛:クリエイティブ・シティ・コンソーシアム、新富士バーナー株式会社(SOTO)、キャプテンスタッグ株式会社、希望食品株式会社
協力:カワサキノサキ、トカイナカヴィレッジ、減災ラボ、Campeena応援隊、日本モルック協会、東京あさくら会、朝倉市観光協会、防衛省神奈川地方協力本部溝の口募集案内所
後援:国土交通省京浜河川事務所、川崎市、福岡県朝倉市、一般社団法人オートキャンプ協会
問い合わせ:カワサキキャンプ実行委員会

デモンストレーションでフライトしたドローンが対岸のビル群を背景にフライト

ドローン操縦の名手、野口克也さんがデモフライト

横田淳さんによる体験会は会場に設営されたテントで開催。多くの子供たちが参加し笑顔をみせた。背景に東急線の行き交う鉄橋が映える

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