ヤマハ発動機、スマート農業ソフトウェア「YSAP」提供で国際航業、トプコン、ウォー ターセルと協業

ヤマハ発動機、スマート農業ソフトウェア「YSAP」提供で国際航業、トプコン、ウォー ターセルと協業

ヤマハ発動機株式会社は、農業用ドローン「YMR-08」や産業用無人ヘリに よる農薬散布・施肥作業のデータ管理や運行管理をスマートフォンやパソコン端末で簡単に行えるソ フトウェア・サービス「 YSAP」の提供開始に向け、観測・解析などのエキスパート企業 3 社と協業を開始すると3月8日、発表した。


観測・解析などのエキスパート企業との連携で、スマートな農薬散布や施肥の管理を実現

 ヤマハ発動機株式会社は、今月販売開始となる農業用ドローン「YMR-08」や産業用無人ヘリに よる農薬散布・施肥作業のデータ管理や運行管理を、スマートフォンやパソコン端末で簡単に行えるソ フトウェア・サービス「YSAP(Yamaha Motor Smart Agriculture Platform)」の提供開始に向けて、 観測・解析などのエキスパート企業 である国際航業株式会社、株式会社トプコン、ウォー ターセル株式会社と協業を開始すると発表した。YSAPによる4社協業は、今後全国展開をすすめ、2020年の実運用を目指す。

「YSAP(Yamaha Motor Smart Agriculture Platform)」のサービス全体イメージ

 「新しい農業スタイルを空から創る。もう一歩先の散布サービス展開」をコンセプトとしたYSAPは、防除・追肥作業計画の管理、作業履歴や作業中の機体の飛行位置情報 などを、操作性に優れた画面で簡単に管理できる。ヤマハ発動機の農業用ドローンYMR-08 や産業用無人ヘリコ プターなどとともに使用することで、高効率・高精度な防除・追肥作業や散布作業のデータを管理し、 散布作業の価値や効率を高められるとしている。
 今回の取り組みは、ヤマハ発動機の2030年を見据えた中長期戦略「ART for Human Possibilities, Advancing Robotics」の一環で、ロボティクス技術や無人システムによって、農業分野の省人化と自動化へ対応する。
 具体的には散布管理者は、散布日程、オペレーター、散布機材などの管理を、アプリケーション上で簡単に行え、策定した計画は携 帯端末上に表示されるため、散布作業者は効率よく散布作業を行うことができる。また、画像の解析や圃場の観測を通じて、生育状態などを簡単にデータ化・可視化できるため、生産者はデータに基づく適切な施肥設計・施肥作業や圃場の確認頻度の低減をすることができる。このように作物の育成状況などの圃場管理をデータにもとづいて適切に行うことができるので、生産者は圃場の状況に合った散布・施肥(追肥)を行うことで、収穫量の向上を期待することができ、最適な量 の追肥は、肥料代の節約にもつなげられる。

 今回の協業では、衛星やドローンによる画像の解析に よる営農の生産性向上サービス「天晴れ(あっぱれ)」を提供する国際航業、可変追肥シス テムの運用に不可欠なレーザー式育成センサー「Crop Spec」を提供するトプコン、一連の 農作業の工程データを一元管理できる農業支援システム「agri-note(アグリノート)」を提供するウォー ターセルの3社がそれぞれの強みを生かして連携し、農作物の育成解析、圃場の土壌解析、最適な施肥計画づくり、農 薬散布作業の負荷低減といった分野でYSAPの利用価値を高める.。

記者発表を行った(左から)トプコン スマートインフラ事業本部 国内IT農業推進部の吉田剛部長、ヤマハ発動機ソリューション事業本部 ロボティクス事業部 UMS統括部の中村克中村部長、国際航業 営農支援サービス「天晴れ」チーム の鎌形哲稔チームリーダー、ウォーターセルの長井啓友 代表取締役=3月8日、東京都千代田区

 国際航業は、「天晴れ(あっぱれ)」の衛星やドローンの画像解析による農地や農作物の生育状況診断技術をによって、防除や追肥のタイミングの策定、作業履歴や機体の飛行位置情報などの管理をアプリケーション上で簡単におこなう。また画像解析・圃場観測と併用し散布・施肥を同時に行えるため、農作業の効率化・高精度化が図れ、農業分野の課題である省人化・自動化のニーズにも応える。国際航業では今後、籾水分の診断も現在開発中という。
 トプコンのレーザー式生育センサー「CropSpec」は、これまでトラクターに装着し、農作物に触れることなく、また晴天や曇天などの太陽光に左右されることなくセンシングし、リアルタイム可変施肥を行っている実績がある。今回はヤマハ発動機のYMR-08や無人ヘリに搭載し、空からリアルタイム可変施肥を目指す。
 ウォーターセルは、クラウド型農業経営管理ツール「アグリノート」と「YSAP」を連携させ、、生産者が圃場や農作業管理を行うアグリノート上で、これまで以上の詳細なセンシングデータと観測・解析データの閲覧が可能になり、情報の一元管理を実現させる。

 ヤマハ発動機 ソリューション事業本部 ロボティクス事業部 UMS統括の中村克部長は「現在の農業は、就農人口が減少、高齢化している。反面、耕地面積は増加していることから、生産効率の向上が望まれている。こう言った状況に対し、最新のロボティクス技術やソフトウェアを含めたソリューションによって農業経営と作業の効率化を支援する」と話した。

会場に展示されたヤマハ発動機の農業用ドローンYMR-08。

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