DJI JAPAN 日本企業と連携し社会に貢献

DJI JAPAN 日本企業と連携し社会に貢献

□DJI JAPAN 呉韜(ごとう)代表取締役に聞く  折りたたみ式高性能ドローン、「Mavic Pro」(マヴィック プロ)の日本での発売を発表したドローン最大手、DJIの日本法人、DJI JAPANの呉韜(ごとう)代表取締役が、産経新聞のインタビューに応じ、今後の戦略や日本市場の特徴について語った。(村山繁)


--Mavicは日本でどんな役割を果たすのか

 「最大の特徴はコンパクトなのにパワフルなこと。いつものカバンに入るので、持ち運びやすい。日本では(昨年4月に、首相官邸で落下する事件があって)ドローンに対するネガティブな印象があるので、持ち歩くだけで『あ、ドローンだ』と言われたり、中には警察に通報されたりと、警戒された経験を持つユーザーがいる。しかし新製品はカバンに入れられるので、便利だと思う」

--DJIは2006年に設立され2016年は10周年に当たる。今後の戦略は

 「DJIはドローンを売るだけでなく、修理、教育、サポートをし、法律などのルール作りにも関わっている。メーカーという立場を超えて、ドローンの活動環境であるエコシステム(生態系)の構築を進める」

--日本で力を入れる産業分野は

 「まずは農業と建設業。農業では農薬散布、データに基づき細かく管理する精密農業、林業、資源管理、野生動物の数の把握や害獣駆除など。また建設では検査、計測、防災。そのほか情報通信技術(ICT)の活用による建設業の生産向上を目指す『アイ・コンストラクション』(i-Construction)の取り組みも進んでいる。それぞれで抱える課題が異なるため、日本の専門メーカー、専門機関などとも積極的に連携していきたい」

--今後の日本での立ち位置をどう考える

 「立ち位置よりも、日本の社会の役に立ちたい、ということを考えている。ユーザー、たとえば農産物の生産者がドローンを使って生産性を高めることなどに役に立ちたい」

--日本市場の特徴は

 「ホビー(趣味)としてのユーザーが少ない。米国では55万人の登録者のうち52万人がホビー用途なのに、日本ではほとんどが業務用だ。若者や子供に趣味として広がれば新しい発想が出てくる。たとえば子供がドローンをみて、『こう使いたい』『こうしたい』と話し始めると、それが次のビジネスになる。日本はドローン市場としては初期段階。これから広がる」

--日本企業との連携に積極的だというのは

 「すでに日本製の部品を多く使っている。日本のパーツを乗せたドローンが世界で売れれば、日本の増収になる。DJIはほかのどのドローンメーカーよりも、日本のGDP(国内総生産)に貢献していると思う。日本企業とはこれからも協力しあいたい。われわれだけですべての課題に対応できるとは思っていない。日本国内には『メード・イン・ジャパン』を重視する風潮が根強いが、それは表面だけのこと。「メード・イン・チャイナ」と表示してある携帯電話も、中身は日本製ということは多い。その認識が広がれば、連携はもっと広がる」

--日本でドローンの裾野を広げるためにたちはだかる障害は、マイナスイメージか

 「それと人口が密集していること。日本では人口の90%が人口密集地に住む。そこで全員がドローンを飛ばすことは非現実的だ。日本に合うドローンの普及のしかたがあるはずだ。今回のMavicは超入門機として展開したい。アウトドアを中心に、登山、レース、釣りなどのそばにあるようにしたい。これらの趣味を持つ方は情熱があるので、使っていただければ、次のステップにつながるはずだ」

「MavicPro」の記者発表をするDJIJAPANの呉韜代表取締役=9月29日、東京都千代田区外神田(渡辺照明撮影)

情報提供元:SankeiBiz
http://www.sankeibiz.jp/business/news/161012/bsl1610120500003-n1.htm

この記事のライター

関連するキーワード


DJI 呉韜 Mavic Pro

関連する投稿


DJIと日本サーキットが23区内に室内飛行施設「DJI ARENA BY JDRONE TOKYO」を開設、21日にオープン

DJIと日本サーキットが23区内に室内飛行施設「DJI ARENA BY JDRONE TOKYO」を開設、21日にオープン

DJI JAPAN 株式会社(東京都港区)と株式会社日本サーキット(神奈川県川崎市)は、DJIの最新ドローンの飛行体験から購入、練習、修理までワンストップで提供する国内初のDJI公認屋内練習場「DJI ARENA BY JDRONE TOKYO」を10月21日にオープンする。


DJI、プロ向けに最適化された空撮用 Super 35mm デジタルシネ マカメラ「ZENMUSE X7」を発表

DJI、プロ向けに最適化された空撮用 Super 35mm デジタルシネ マカメラ「ZENMUSE X7」を発表

DJI はプロ向けに最適化された空撮用 Super 35mm デジタルシネマカメラ「ZENMUSE X7」を発表した。


DJIが飛行中のドローンを識別および管理する新技術「AeroScope」を発表

DJIが飛行中のドローンを識別および管理する新技術「AeroScope」を発表

DJI は、安全性、セキュリティおよびプラ イバシー問題に対応することを目的に、既存技術を活用して、飛行中のドローンを識別、管理する 新技術「AEROSCOPE」を発表した。


第6回「DJIドローン飛行申請 サポート講習会 in 東京」10月30日開催

第6回「DJIドローン飛行申請 サポート講習会 in 東京」10月30日開催

本講習会では、実際の申請書類を用いて申請をどのような流れで行うのか、またどのような点に注意し申請書を作成すれば良いのかを説明する。


【ドローン × ICT】 「第一回 北海道ドローン選手権」が開催される(2)

【ドローン × ICT】 「第一回 北海道ドローン選手権」が開催される(2)

「第一回 北海道ドローン選手権」に参加した6チームは、大きく二つに分かれる画像処理を用いた。オフラインでの解析とオンラインでのリアルタイム処理。今回は、各チームのドローンや開発環境を解説する。


最新の投稿


DJIと日本サーキットが23区内に室内飛行施設「DJI ARENA BY JDRONE TOKYO」を開設、21日にオープン

DJIと日本サーキットが23区内に室内飛行施設「DJI ARENA BY JDRONE TOKYO」を開設、21日にオープン

DJI JAPAN 株式会社(東京都港区)と株式会社日本サーキット(神奈川県川崎市)は、DJIの最新ドローンの飛行体験から購入、練習、修理までワンストップで提供する国内初のDJI公認屋内練習場「DJI ARENA BY JDRONE TOKYO」を10月21日にオープンする。


「KDDI IoTクラウド ~ドローンパッケージ~」の提供を開始

「KDDI IoTクラウド ~ドローンパッケージ~」の提供を開始

KDDIは、2017年10月16日より、ドローンビジネスをはじめる法人向けに、機体や損害保険の提供、飛行許可申請サポートといった導入時点で必要となるサービスから、運航管理システムなどを含めた運用サービスまで、ドローンビジネスをフルサポートするパッケージサービス「KDDI IoTクラウド ~ドローンパッケージ~を提供する


エス・エス・ドローン、〝無振動エンジン〟のハイブリッドドローン試作機を展示

エス・エス・ドローン、〝無振動エンジン〟のハイブリッドドローン試作機を展示

 強靱で使いやすい機体の提供を掲げる国産ドローンメーカー、エス・エス・ドローン株式会社(群馬県高崎市)が、千葉・幕張メッセで開かれた「農業ワールド2017」の「国際次世代農業EXPO」で、電動とハイブリッドのドローンを展示した。ハブリッド機は試作機だが、マグネシウム合金のボディが来場者の目を引いていた。


エンルートの5L機フルモデルチェンジ、TEADの多彩なドローン活用など〜「第4回 次世代農業EXPO」

エンルートの5L機フルモデルチェンジ、TEADの多彩なドローン活用など〜「第4回 次世代農業EXPO」

先進技術で農業を強くする「第4回 次世代農業EXPO」が、10月11日〜13日に幕張メッセで開かれた。今年はドローン関連出展社も多く、農薬散布はもとより、精密農業に関する出展も目立ってきた。積極的にドローンを活用する動きが広く定着してきたということで、今回はまだ記事化しきれてないものを紹介する。


〝ジドコン〟が都内で説明会 約20社が参加 「自動車からドローンまでの安全教育を」

〝ジドコン〟が都内で説明会 約20社が参加 「自動車からドローンまでの安全教育を」

 自動車学校のドローンスクール化を推進する「全国自動車学校ドローンコンソーシアム」(ジドコン)が、東京・秋葉原で自動車学校向けの説明会を開き、約20の自動車学校が参加した。趣旨に賛同する自動車学校は今後、ドローンの技能認証の取得、講師講習の受講などの手続きを進める。早ければ年明けにも加盟スクールが誕生する見込みだ。