水素燃料電池を搭載した中国のLQ-Hが初飛行に成功

水素燃料電池を搭載した中国のLQ-Hが初飛行に成功

上海の英字新聞Shanghai Dailyのサイトで、中国のCommercial Aircraft Corporation(COMAC)が、水素燃料電池を搭載したLQ-Hの初飛行に成功したと報じた。


旅客飛行を目指す水素燃料電池で飛ぶLQ-H

 LQ-Hと呼ばれる中国が開発した水素燃料電池で飛行する無人航空機は、3月20日の水曜日に初飛行に成功したという。
 LQ-Hのデモフライトは、中国中央部の河南省鄭州の空港で行われた。水素燃料電池を搭載したLQ-Hは、すべてのシステムが良好な状態でスムーズに飛行した。その電源システムは、COMACによれば完全に検証されている。COMACは、新エネルギー航空機の開発において、大きな進歩があったという。
 翼幅6メートルのLQ-Hは、主電源に水素燃料電池を使用し、補助電源としてリチウム電池を使用している。デモフライトに開発されたモデルは、3Dプリントや複合材料など複数の新技術を使用して軽量化を図り、さらなる製造における新技術の応用への道を開く。また、水素エネルギーは、太陽エネルギーや風力エネルギーなどのさまざまな持続可能なエネルギー源を通じて獲得できる。
 COMACの北京航空科学技術研究所のチーフデザイナーであるヤン・ジガン(Yang Zhigang)氏は、「水素エネルギーを利用して低炭素の持続可能な輸送システムを構築することは、世界の航空業界の主要な研究方向の1つです」と話す。
 LQ-H技術デモンストレーション航空機は、固定式と格納式の着陸装置を特徴とする4つのプロペラと、3つの異なる尾翼タイプで構成される。最終的には、LQ-H航空機の耐久性は24時間に達すると予想される。LQ-Hシリーズは、COMACおよびState Power Corporation Limitedの子会社の研究チームによって共同開発され、国内の大学および複数の企業から専門的および技術的なリソースを開発してきた。LQ-Hシリーズの新しい構成と技術は、新しいエネルギーで動く航空機のプラットフォームとして開発される。さらに、COMACによると、その工業化開発の計画が進行中だという。

Shanghai Dailyのサイトに掲載されたLQ-H

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