エアロセンス、4K 非圧縮映像と制御通信の伝送を可能にする有線ドローン AEROBO® onAir システムの販売開始

エアロセンス、4K 非圧縮映像と制御通信の伝送を可能にする有線ドローン AEROBO® onAir システムの販売開始

エアロセンス株式会社(東京都文京区)は、テレビ中継、点検、 監視など多岐にわたるソリューションに向けた自律飛行型ドローン・プラットフォーム AEROBO onAir の新シ リーズとして、有線ドローン、新 3 軸 BLDC ジンバルカメラ)、 新ケーブルシステムの販売を開始する。


 エアロセンス株式会社(東京都文京区)は、テレビ中継、点検、 監視など多岐にわたるソリューションに向けた自律飛行型ドローン・プラットフォーム AEROBO onAir の新シ リーズとして、安定性を向上した有線ドローン(AS-MC03-W)、新 3 軸 BLDC ジンバルカメラ(AS-GCZ02)、 新ケーブルシステム(AS-CAS02)の販売を開始すると発表した。
 このシステムは 4 月 17 日〜19 日の3日間、幕張メッセで開催される国際ドローン展(展示ブース 7B-25) に出展される予定。
 これまでも同社は AEROBO onAir というサービスで、様々な現場で有線ドローンの 4K 非圧縮映像リアル タイム伝送技術を用いた空撮サービスを行ってきた。今回その経験をもとに、新たな有線ドローンシステム のトータルソリューションを開発した。
 安定した給電を行いつつ、光学 20 倍の 4K ズームカメラとジンバ ルの防振技術により、テレビの生中継だけではなく、これまでドローンが近づけなかった場所でのインフラ点 検や遠方監視などに対しても、確かな性能を発揮するとしている。

新機体 : AS-MC03-W

 AS-MC03-W は同社の機体 AEROBO AS-MC03-T をベースに開発、自社製フライトコントローラーのソフ トウェアを改良し、さらに有線制御に特化した制御アルゴリズムを搭載することで、機体の安定性を高め た。また、制御端末からの細やかなカメラの制御を可能にした。

AS-MC03-W 機体本体:機体下側前方にカメラ、中間にケーブル端子、後方に電源ユニットを設ける。

特徴1:補助バッテリー
 地上から機体への給電が途切れた際の、機体内での補助バッテリーへの電源切り替え回路を大幅に見直し、よ り安定した飛行を行うことを可能にした。最大 6 時間の長時間のフライトの間にケーブルにトラブルが合 った際にも、安心して飛行することが可能。

特徴2:地上制御端末による状況の可視化
 これまでの自社運用で培った経験から、機体に関して必要な情報をまとめ、地上制御端末で表示できる。特に重要になる各モーターの負荷状態を色と数値によって可視化し、地上では分からない上空 での強風状況などを手元で認識できるようにすることで、安全な運行を可能にした。Gimbal Orientation モ ニターではカメラの向きの確認をすることができる。

モーター負荷表示パネル:左が揚力に余裕のある状態で右は強風などで揚力の余裕が少なくなっている状態。

Gimbal Orientation:カメラの向きの表示を手元にて表示

特徴3:長時間飛行
バッテリーの交換をせずに連続での飛行が可能。

特徴 4:ケーブルキャップホルダー
 屋外での光ファイバーケーブルの運用時に、コネクタの保護キャップの紛失を防止するために機体にキャッ プホルダーを新たに設けた。キャップの紛失を防ぐとともに、ケーブルの取り外し時に即座にキャップを 留めることができるようにした。これにより屋外での運用でも安心して光ファイバーケーブルを運用する ことができるようになった。

機体に設けたケーブルコネクタのキャップホルダー

新 3 軸 BLDC ジンバルメラ:AS-GCZ02

 従来のサービスで培ってきたカメラジンバルの技術を注ぎ込み、4K 映像で光学 20 倍、超解像 1.5 倍との組み合わせにより 30 倍ズームの性能に対応した、3 軸 BLDC ジンバルカメラ AS-GCZ02 を開発した。
 一体化したジンバル機構により 4K 光学 20 倍ズームの性能を存分に発揮できるだけでなく、制御端末からの細かな設定にも対応し、飛行中にも細かなカメラ設定を可能にした。

新 3 軸 BLDC ジンバルカメラ AS-GCZ02

■ 3 軸 BLDC ジンバルカメラ AS-GCZ02 仕様

ズーム画像サンプル:13km 先の煙突を確認した例

新ケーブルシステム AS-CAS0

特徴1:有線制御
 AEROBO onAir のこれまでの特徴である光ファイバーによる非圧縮超低遅延 4K 映像伝送に加えて、サービスで 強く望まれていた、機体の制御信号も有線化することに成功した。これにより一本の光ファイバーに映像 信号と双方向の制御信号を多重することにより、軽量かつ信頼性の高いシステムを構築することを可能にした。

システム図:Drone Unit 側を機体(AS-MC03-W)側に取り付け、Base Station 側を地上側に設置する。

ベースステーション

特徴2:制御通信の二重化
 運用時の事故を限りなく減らすため、制御通信を無線と有線の二重で行うことを可能にした。電波環境 の悪いところでは有線で通信を行うことで、外乱を気にすることなく安心して操作を行うことが可能。ま た、万が一、ケーブルが断線してしまった場合にも、無線通信を併用しておくことで慌てることなく安全に対処をすることが可能となっている。

特徴3:電源の二重化
 機体側に装着する新改良された受電装置により、地上からの電源が途切れた際にも、即座に内蔵補助バッテ リーへの切り替えを行うことが可能。

特徴4:シンプルベースステーション
 放送の中継用途で使えるよう、ベースステーションは中継車に収まるコンパクトな3U サイズに収めている。

特徴5:簡単ケーブル着脱
 同社が目指す「誰でも簡単に使える役に立つシステム提供」を実現するため、システム接続はケーブル一本 のみで、ワンタッチ簡単着脱を可能にしている。

最小構成接続例

新複合ケーブル AS-CAS-ACC004

 電線による給電と光ファイバーによる4K 映像伝送、制御通信を 100m 一本の複合ケーブルにまとめ上げ、 同社従来品よりも、抵抗値を半分に下げ、かつ 10%軽量化することに成功した。
 同社ではこれまでのサービスの経験からケーブル運用を重視し、何度も試作を重ね、これにより 90m の高さで飛ばしたときも、機体への安定した電源供給を行うことができ、同時に飛行のための十分な揚力 の確保を可能にした。細く軽量ながらも耐候性、耐久性に優れた複合ケーブルを実現した。
 コネクタには従来どおり IP67 の高耐久コネクタを使用し、安全性にも配慮している。

ケーブル構造

各種ロボット開発用ケーブルシステム AS-CAS02-DEV

 今回開発した AS-CAS02 のシステムをドローンだけではなく、各種ロボットや点検・監視にも活用できるよ うに単体としてのシステム販売も計画中。ドローンほど電力を使わないシステムであれば 100m 以上のケ ーブルにも対応可能。

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