【慶大ドローン】単位つかないのに参加多数! 好奇心高めな“ドロゼミ”の新年度が始動

【慶大ドローン】単位つかないのに参加多数! 好奇心高めな“ドロゼミ”の新年度が始動

 ドローン研究と社会実装に取り組む慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で、単位がつかないドローン活動「ドロゼミ」で2019年度のシーズンがスタートした。4月10日に行われた新年度初会合にはSFC生、外部生をあわせて30人が参加した。初参加組の多くが、前日の千葉功太郎氏による“規格外授業”に刺激を受けていた。


「マリンスポーツ撮影したい」から「おもしろそう」まで 

 この日の初顔合わせでは、参加者が自己紹介。「力を入れているマリンスポーツの撮影に」「福島県出身で復興支援ができれば。鶴ヶ城を空撮して地元アピールもしたい」「ドローンで傘をさしたい」など目的を表明した参加者のほか、「SFCに来たならドローンかなと思って」「なんとなくおもしろそうだから」など、好奇心全開の参加者まで広範な顔ぶれが集まった。

 また前日(9日)の特別講義『SFCスピリッツ』で千葉功太郎さんが展開しレースあり、空撮ありの規格外の授業に刺激を受けたことを理由のひとつにあげた参加者も目立ち、“スピリッツ効果”の大きさを再確認する場にもなった。

 ドロゼミは、SFCを拠点に開催しているドローンの自主活動体で、原則、毎週水曜日に定例会があるほかに、ドローンが役立つと見込める現場に出向き、幅広い活動を展開している。指導はドローン社会共創コンソーシアム南政樹副代表が中心。南氏は「目的にあわせたドローンを作ることにも取り組みたい」と意欲を表明。初参加の学生にはプラモデル型のドローンを配布し、次回までにそれを作ることを課題として伝えた。

 初日のこの日は、コンソーシアムの古谷知之代表も同席し「いろんなことに取り組んでみてください。ただし安全には注意を」と激励した。

 ドロゼミの活動は多岐にわたる。2018年度は、操縦技能の習得、論文を活用した研究のほか、慶大SFC研究所が包括連携協定を締結している福島県田村市、静岡県小山町、広島県神石高原町で地元の課題解決にかかわる活動を展開したり、昨年7月の西日本豪雨で甚大な被害を受けた広島湾の似島(広島市)では、災害状況を確認するために全島をまるごと空撮したりした。地元神奈川県藤沢市の特区制度を活用して開業にこぎつけた飲食店のオープン記念式典を空撮したほか、ドローンに活用にかかわる依頼も舞い込む。

 「ゼミ」と名がついていながら、自主活動のためSFCに在籍する現役の学生でも、原則、単位はつかない。それでも参加者が集まるのは、多彩な活動が好奇心や達成感など多くの学生の求めるニーズを満たすからかもしれない。

単位のつかない“ドロゼミ”の新年度がスタート。初日には多くの在籍学生、外部生らが集まった

ドロゼミの目的、これまでの活動内容、2019年度の方針を説明するドローン社会共創コンソーシアムの南政樹副代表

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