ドローンタイムズ 2016年 10大ニュース ・後編 1位〜5位

ドローンタイムズ 2016年 10大ニュース ・後編 1位〜5位

2016年は昨年の改正航空法施行によってルールが決められたことから、精密農業やI-construction、物流など様々な分野でドローンの活用が本格的に始動した一年となった。またドローンの新機種発表も相次ぎ、中でも200グラム以下のミニドローンは一般の注目を集めた。ドローンタイムズのニュースを通してこの1年を振り返る。


【第1位】ドコモがセルラードローンの実証実験を開始、KDDIはスマートドローンを発表

 産業用ドローンが目指している「目視外での遠距離飛行」を実現するために、欠かせないのが広域に対応した通信網。その実現にとって、携帯電話の通信事業者は、大きな鍵を握る。海外では、すでに大手の通信事業者が、ドローン市場に向けた取り組みを開始していたが、国内ではNTTドコモがいち早く名乗りを上げた。セルラードローンという名称を登録商標し、ドコモがドローンプロジェクトをスタートした。
 一方セルラードローンの発表に遅れること約2ヶ月、12月19日に国内大手キャリアのKDDIも、スマートドローン事業を発表した。プロドローン、ゼンリンと組んで、商用化に向けた業務提携と実証実験を行っていく。これで、ドコモとKDDIがドローン事業に参入し、2017年は残る大手一社の動向が注目される。

ドコモ・ドローンプロジェクトが本格始動

〝セルラードローン〟で買い物にGO! ドコモ、エンルート、MIKAWAYA21が福岡で実験

2017年にサービスの提供を目指すドコモのセルラードローン

砂浜から荷物を取り付けて離陸する楽天の配送用ドローン「天空」はACSLの新型機。世田谷の楽天本社からLTEネットワークによって遠隔操作されたドローンは700m離れた稲毛海浜公園プールに荷物を配送した。「セルラードローン」はドコモの登録商標となった=11月22日、千葉県・稲毛海浜公園のいなげの浜

KDDI、プロドローン、ゼンリンが、スマートドローン事業で業務提携を記者発表=12月19日、東京・渋谷区のヒカリエホール

【第2位】199グラムの自撮りドローン「Dobby」発売、ミニドローンが注目される

 2015年の12月に改正航空法が施行されてから、プライベートでドローンを飛ばすのが難しくなっていたが、申請が不要な199グラムという軽量を実現したDobbyは、日本でもヒット商品になった。テレビのバラエティ番組でも取り上げられ、Facebookなどで買って自慢する人たちが増えてきて、発売から数ヶ月が経過しても人気は高い。
 ラジコンの老舗・京商も重量約130gの「かっこいい空飛ぶクルマ」をイメージしたドローン「DRONE RACER」を11月25日に発売した。個人ユーザーの裾野を広げるきっかけとなるかもしれない。

人気の「Dobby」を飛ばして、遊んでみました! クリスマスにまだ間に合う。

小型高性能ドローン「Dobby」10月7日発売

ZEROTECH社「DOBBY」〜飛行申請がいらない199グラムの小型自撮りドローン ZEROTECH社「DOBBY」

京商が低空を滑空するレース用ドローン「DRONE RACER」を発表〜全日本模型ホビーショー

改正航空法施行以降、200グラム以下の小型ドローンに人気が集中。中でもDobbyは10月7日発売前からセルフィードローンとして当サイトでも長期間人気ランクトップをつづけた。

【第3位】ドローンニュース専門サイト「ドローンタイムズ」創刊

 ドローン専門のニュースサイト、「ドローンタイムズ」が8月に創刊した。日本のドローン産業が、社会課題を解決する手段として健全に発展し、人々に親しまれる存在となることを願いながら、技術的な側面からも鋭く、深く描くことに取り組む。2016年にはドローンの第一線で活躍する識者を招いた「ドローンタイムズセミナー」を2回、開催した。2017年も、意義ある記事の配信を通じ、より広く支持される専門メディアとなることを目指していく。

8月1日、日々増えるドローン関連のニュースを取り上げる専門サイト「ドローンタイムズ」が創刊。来年もユーザーの皆様にビビッドなニュースを伝えるべく努力したいと思います。

【第4位】DJI があきる野市で同社初となる自律飛行を公開

 産業用ドローンの多くが、自律飛行を前提にしているのに対して、空撮用ドローン最大手のDJIでは、自動飛行用のアプリは提供しているものの、完全な自律飛行型のドローンは発表していなかった。しかし、11月20日にあきる野市で行われた防災訓練では、DJI初となる自律飛行システムが披露された。まだ開発中のシステムだが、2017年には何らかの形で市場に提供されると予測される。

DJI初の自律飛行ドローン、あきる野市の防災訓練で救援物資を空輸実験

自動着陸後、空輸ボックスから救援物資を投下するMatrice 600=11月20日、東京・あきる野市立五日市小学校

【第5位】楽天が千葉、福岡で物流ドローンの実証実験を行う

 物流ドローンの実験が相次いで実施された。インターネット通販大手の楽天は、特区に指定されている千葉市を中心に、「そら楽」というブランドで、ゴルフ場や海岸でドローン配送の実験を繰り返している。生活支援サービスのMIKAWAYA21がNTTドコモ、エンルートと組んで実験を進めている。

〝そら楽プロジェクト〟を世界No.1に  楽天が描くドローン物流の展望

千葉市でLTEを活用したドローン宅配の実証実験〜楽天、ACSL、ドコモ

〝セルラードローン〟で買い物にGO! ドコモ、エンルート、MIKAWAYA21が福岡で実験

世田谷の楽天本社からLTEネットワークによって遠隔操作されたドローンは700m離れた稲毛海浜公園プールに荷物を配送した=11月22日、千葉県・稲毛海浜公園プール

この記事のライター

関連するキーワード


10大ニュース 精密農業

関連する投稿


ドローンタイムズ2016年 PVランキング(TOP10)

ドローンタイムズ2016年 PVランキング(TOP10)

2016年にドローンタイムズで最も閲覧回数(PV)が多かった記事を、年間PVランキング形式で発表!ユーザーの皆さんが注目したのは製品情報でした。特に200グラム以下のミニドローン情報が人気でした。皆さんの気になる記事はランクインしていましたか?


ドローンタイムズ 2016年 10大ニュース ・前編 6位〜10位

ドローンタイムズ 2016年 10大ニュース ・前編 6位〜10位

2016年は昨年の改正航空法施行によってルールが決められたことから、精密農業やI-construction、物流など様々な分野でドローンの活用が本格的に始動した一年となった。またドローンの新機種発表も相次ぎ、中でも200グラム以下のミニドローンは一般の注目を集めた。ドローンタイムズのニュースを通してこの1年を振り返る。


産業用ドローンが持つ3つの役割と課題〜ドローンジャパン株式会社の春原久徳氏に聞く

産業用ドローンが持つ3つの役割と課題〜ドローンジャパン株式会社の春原久徳氏に聞く

ドローンを活用した先進農業に挑むドローンジャパン株式会社は、三井物産デジタルやマイクロソフトでPCの黎明期からビジネスに携わってきた春原久徳氏が取締役会長を勤めるベンチャー企業。ドローンに関するコンサルティングと農業と教育を事業の柱にしている。(DRONE TIMES 田中亘)


ICT企業が中心となって設立した「セキュアドローン協議会」とは 眞柄泰利理事に聞く

ICT企業が中心となって設立した「セキュアドローン協議会」とは 眞柄泰利理事に聞く

2015年6月に設立されたセキュアドローン協議会は、ドローンの安全な操作環境構築にICT関連の技術と知見を活かすための協議会。ICTを活用した農業のインテリジェンス化や、親子ドローン体験塾の開催など、各地でドローンの普及と啓蒙に取り組んでいる。同協議会の理事を務める眞柄泰利(サイバートラスト株式会社)氏に話を聞いた。


最新の投稿


JUIDA新春パーティー 今年は「ドローン事業化元年」へ

JUIDA新春パーティー 今年は「ドローン事業化元年」へ

一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)主催の「2017年新年パーティー」が、各界の無人航空機産業関係者を招き、1月24日、東京・日本橋のコングレスクエアで盛大に催された。


ロボット大賞を受賞したルーチェサーチの高性能ドローン(2)

ロボット大賞を受賞したルーチェサーチの高性能ドローン(2)

「第7回ロボット大賞」を受賞したルーチェサーチ株式会社(本社:広島、代表:渡辺豊)は、機体の開発から高精度な測量飛行に、計測データの可視化までを一気通貫で提供することで、設立から右肩上がりの成長を続けている。その経緯を渡辺氏に聞いた。(田中亘)


M-SOLUTIONS、簡単操作で、ドローン活用を支援する「Smart at drone」の提供開始

M-SOLUTIONS、簡単操作で、ドローン活用を支援する「Smart at drone」の提供開始

M-SOLUTIONS株式会社(エムソリューションズ株式会社、 本社:東京都新宿区、 代表取締役社長:佐藤 光浩、 以下M-SOL)は、 この度、 簡単にドローンの活用を支援するM-SOLのオリジナルサービス「Smart at drone(スマートアットドローン)」の提供を本日より開始すると発表した。


有線ドローンで小形風力発電の点検、新潟県の会津ラボと鈴与マタイが実証実験

有線ドローンで小形風力発電の点検、新潟県の会津ラボと鈴与マタイが実証実験

ベンチャー企業の会津ラボと環境エネルギー事業を行う鈴与マタイは、小型風力発電設備の点検にドローンを活用する実証実験に着手した。有線で給電を行うタイプのドローンを利用するもので、点検作業の効率化を図る狙い。2018年度の実用化を目指す方針だ。


システムファイブ、DJIドローン 飛行申請サポートセミナー 2/23開催!

システムファイブ、DJIドローン 飛行申請サポートセミナー 2/23開催!

本セミナーの内容を正しくご理解してもらうことで、ユーザーが実際に国土交通省とやり取りを行ない、申請を通す事ができるようサポートする。